時を超え、南方仁(大沢たかお)が幕末の江戸時代に迷い込んでから、2年ほど経った。近頃、咲(綾瀬はるか)の様子がおかしく、心配した仁が咲の兄・橘恭太郎(小出恵介)にその理由を尋ねると、咲の母・栄(麻生祐未)が脚気であることを明かされる。見合いを壊した咲のせいで恭太郎の出世を阻まれ、生きる気力を失った栄は、脚気治療の食事療法を受けつけず、病状は悪くなるばかり。仁たちは栄の為にある秘策を思いつく。そんな時、京都から坂本龍馬(内野聖陽)がやって来て、勝海舟(小日向文世)の師である佐久間象山(市村正親)という人物を助けてほしいと頼まれるが…。
かつて夏の化粧品キャンペンガールだった麻生祐未扮する栄の脚気治療の為に開発された、あんこを乗せたサツマイイモ味のドーナツ。これすごく美味しそうなんだけど、大量生産してTBSショップでおみやげ販売決定?それにしても脚気や盲腸で死んじゃうって、昔は大変だったのね。歴史部分は、『龍馬伝』で予備知識があったから分かりやすいんだけど、車中飲酒&不倫疑惑で、去年はさんざんだった内野聖陽。とにかくリストラされないでよかった。内野さん、これからは気をつけてよ!
初回2時間スペシャル後半は、薩摩と長州のいざこざで火の海になってしまう京都の町が舞台。火傷を負って苦しむ子供や庶民を必死で救う仁のもとへ虫垂炎の西郷隆盛(藤本隆宏)を手術してほしいと言われ、仁は助ける命の順番を迫られる。当時には無かったペニシリンを培養し、高度な医療行為で歴史上の人物を助け、歴史を変えてしまうのではないかと悩む仁。しかし、仁と同じような体験をした医師の佐久間象山(市村正親)の言葉により、救える命は救うと心に誓う。歴史とフィクションを上手くつなぎ合わせて、非常に飽きさせない展開で見せるヒット作の続編らしい上出来ぶり。視聴率がいいのもうなずけるわ。だけど驚異の20%越えでスタートしてしまっただけに、最後までこの勢いが維持できるかしら。仁先生同様、大沢たかおの肩にはすごいプレッシャーがかかっているわ。(チャッピー)