しかし、彼らがどういった役職なのか、どんな課に配属されているのかなど、ピンときていない視聴者もいるだろう。「2018年4〜6月期テレ朝刑事ドラマ」内3作品の中で、登場人物が所属している警察組織について、改めて確認しておきたい。
「特捜9」(水曜21:00〜)は、故・渡瀬恒彦さん(享年72)が主演し、シーズン12まで放送されたドラマ「警視庁捜査一課9係」の続編だ。ある事件を機に解散した元9係のメンバーを高く評価していた神田川宗次朗警視総監(里見浩太朗)が、捜査一課のしがらみに左右されず、初動捜査から送検までを行う独立した組織「警視庁捜査一課特別捜査班」を新設。浅輪直樹(井ノ原)をはじめ、小宮山志保(羽田美智子)や村瀬健吾(津田寛治)ら元9係メンバーが「特別捜査班」として再集結し、凶悪な事件の解決に挑む物語である。
続いては、「警視庁・捜査一課長シーズン3」(木曜20:00〜)。こちらは、殺人や強盗などの事件を扱う「捜査一課」が主戦場だ。主人公・大岩純一(内藤)は、400名以上の部下を束ねるリーダーであり、各捜査本部の指揮をする人物。自らも現場に出て、部下らと共に事件を解決していく。
そして、「未解決の女 警視庁文書捜査官」(木曜21:00〜)は、「特命捜査対策室第6係(文書解読チーム)」に所属する熱血刑事・矢代朋(波瑠)と、文章から書き手の性格や思考を言い当てる能力の持ち主・鳴海理沙刑事(鈴木京香)がタッグを組み、迷宮入りした事件を文書捜査で暴いていく物語だ。
ちなみに、「特別捜査班」や「特命捜査対策室第6係」といった課は実在しないが、「捜査一課長」大岩は「未解決の女」矢代の上司という設定になっており、双方のドラマで共演を果たしている。
テレビ朝日で同じくヒットを飛ばす「相棒」や「科捜研の女」も同様に、どのドラマも基本的に1話完結で、途中からでも見やすいのが特徴。設定や舞台を把握することで、さらに作品の世界にのめり込むことができるだろう。
(視聴率はいずれもビデオリサーチ調べ、関東地区 5月21日現在の平均視聴率)