2018年5月、南アフリカ・ケープタウンで車を盗んだ4人組の窃盗グループが、刑務所内で逮捕される事件が起きた。警察が「車が盗まれた」と通報を受けて付近を巡回していたところ、現場近郊で盗まれたとみられる車が走行しているところを発見した。
警察の車両がその車を追いかけると、犯人らは車に乗ったまま刑務所に逃げ込んだそうだ。警察が刑務所と即座に連携したことで、犯人らはその場で身柄を確保された。犯人らは逃げた場所が刑務所であると、後になって気づいたという。
逃げることには成功したが、空き巣先で自身の身元を残した犯罪者もいる。
2014年6月、アメリカ・ミネソタ州の閑静な住宅街で空き巣に入った当時26歳の男が、Facebookをきっかけに逮捕された。男は窓から、とある家に押し入り、現金やクレジットカード、時計を盗み逃走。その後、帰宅した家主が、家が荒らされていることに気づき、空き巣に入られたと悟ったそうだ。家主は警察に通報する前に家のパソコンを確認したが、そこには犯人と思われる男のFacebookのページが開かれていたという。男は空き巣に入った先で自身のFacebookページを開き、ログアウトするのを忘れ、そのまま家を出てしまったようだ。
家主は男のFacebookの情報をもとに、自身のFacebookに犯人の情報提供を求める投稿をした。すると、犯人と思われる男のFacebookアカウントから「僕のもとにいくつか盗んだものがあるけど、どうやって返せばいい?」とメッセージが届いたそうだ。その後、家主が警察に通報し、盗難品返却のために家主のもとを訪れた男は逮捕された。
また、先のFacebookログイン以上の決定的な証拠を残し、警察の手間を省いた事件もある。
自分が犯罪をしたことをアピールするかのように重大な証拠を残してしまったのは、空き巣に入った先の家でトイレを使った当時42歳の男だ。男は2016年10月、アメリカ・カリフォルニア州の、とある家に押し入り貴重品を盗んだが、便意をもよおし、押し入った先の家で排便。そのまま流し忘れ、家を立ち去ったという。その後、駆け付けた警察によって便がDNA鑑定され、男は逮捕された。警察は「貴重な証拠となった」と話しているという。
こんなに簡単に捕まってしまうとは、犯人たちにとって思わぬ誤算だっただろう。しかし犯人たちのマヌケな行動は、警察にとっては仕事の手間が省け、ありがたかったかもしれない。