放映から長らく、再放送等の日の目を見ることはなかったが、2000年代になってから、ニコニコ動画等において、明らかに手抜きとしか言いようがない作画や、奇抜すぎるストーリー展開、キャラクター描写等々が逆に話題となり、一躍カルト的な人気を誇るようになっていった。今日においても尚、様々なMAD映像が制作され、続々と“かわいそうなお友達”こと「チャーケニスト」が増殖中である。
そして遂には、この狂気のムーブメントがついに本家まで動かしてしまい、なんと2010年になって突如『チャージマン研!』オフィシャルウェブサイトが設立!
「約40年ぶりのホームページ」のキャッチフレーズが出迎えるトップページ。約40年ぶりって言ったって、40年前にホームページはおろかインターネットは未だ無いぞ…? ここら辺から既に、チャー研クオリティと言うべきなのか、狙っているのか…。
『チャージマン研!』が、作品本来の意図と全く見当違いな方向で人気を博しているのは、本家HP側もご存じの様で、登場人物一覧の画像は殆どがMAD映像等でも大人気の珍シーンからの抜粋。
そして更には、『チャー研』オフィシャルHPの開設にとどまらず、なんと10月27日にはサウンドトラックCD vol.1が発売!
テーマ曲や挿入歌、BGMなどのオリジナル曲のリマスター“風”音源に加えて、男気(女もいるけど)ある東京や千葉のアーティストが『チャージマン研!』をカバー&トリビュートした楽曲を7曲収録。また『チャージマン研!』アニメ制作に関わったナックスタッフのインタビューや貴重な資料などを収録したブックレットを同梱。(公式HPより)
トリビュート楽曲には大槻ケンヂや掟ポルシェといった豪華アーティストが参加。もはや何を目指しているのか解らない快進撃が開始された。
グッズ展開はサントラ&ソングCDに留まらず、Tシャツ、ストラップ、ヘルメットが展開。今後もクッションやキーボードカバー等が発売される予定だ。
まさか『チャージマン研!』グッズがここまでの展開を見せると想像だにしなかったのは、実際に本作を製作したスタッフの皆さんに他ならないであろう。世の中、何がブームになるか解らないものである。
●『チャージマン研!』オフィシャルHP
http://cha-ken.com/
(小野寺浩 山口敏太郎事務所)
【参照】山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou