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2年目松坂が抱える不安材料

 メジャーデビューした昨年、15勝12敗と勝率はイマイチで、前評判ほどの高い評価を得られなかったボストン・レッドソックスの松坂大輔。16日からはいよいよフロリダ州フォートマイヤーズでキャンプがスタートするが、2年目の松坂に関し、ある不安がささやかれている。
 松坂は9日にキャンプ地入りし、早速10日から練習開始。14日にも52球の投球練習を行った。
 「大半が右打者の内角に曲がっていくシュート系の球種。ゴロを打たせたいときに使うボールの練習だったようだ」(スポーツライター)
 新しい球種に取り組むのも2年目の余裕ということだろうが、ここで一つ気になるのが、オフで日本にいたときに報じられた“ぎっくり腰”だ。
 「キャンプに備え、渡米する前にライオンズの旧友たちの自主トレに参加したとき、ピッチングをしたのですが、腰をかばうような仕草が目に付きましたね。投げ終わった後、平然としていましたけど、不安そうな表情が印象的でした」(松坂番記者)
 その仕草が“ぎっくり腰”だったことが西武関係者の言動で分かった。
 異例の100球を超えるピッチングの後、松坂は「これだけ投げられれば大丈夫でしょう」と笑顔を見せてその場を取り繕い、ぎっくり腰は順調に治っていることをアピールした。
 「このピッチングは重要な意味を持っています。レッドソックスのキャンプに参加してから、腰を痛めていることが発覚した場合、契約違反になりますから。オフの間に故障したとなると、自己管理の欠如となり、年俸のダウンにもなるし、最悪の場合は契約解除、つまりクビもありますからね。だから松坂は投げられることだけを確認したかったのです」(大リーグ通)
 かつてヤンキースのレギュラー三塁手として契約した選手がオフのトレーニングで、バスケットボールをやって故障した。それが発覚すると、即「契約解除」を通告された。球団と選手の契約のなかで「トレーニングでバスケットボールをやってはならない」という一項があり、それに反したということなのである。

 聞くところによると「腰痛と聞いて、松坂の代理人は真っ青になったそうです」(松坂番記者)。
 「日本の場合、球団は主力選手がオフに故障しても、球団の費用で治療させる。だから選手は責任感もないし、契約の意味が分かっていない。松坂もおそらくそんな感覚なんだろう。大リーグはそういう点では厳しいですから」(評論家)

 つい最近、松坂の同僚である大エース、カート・シリングが故障を理由に解雇されそうだという情報が流れた。前年まで何勝したかは関係ない。代理人がびっくりするのは当然なのである。
 レッドソックスによる松坂への信頼度は決して高くない。
 「勝ったり負けたり。これではエースとはいえない。松坂が先発するときはブルペンがいつも緊張状態になる。5回を過ぎると崩れやすいし、早いときは2、3回あたりからリリーフ陣が準備することが多い。日本での評価とはかなり落差があります」(米在住のジャーナリスト)
 いうまでもなくレッドソックスは大金を払って松坂を獲得している。松坂と西武に60億円ずつ。計120億円を費やした。
 「ボストンでは今や松坂より岡島の方が評価は高い。金額に見合う働きをしたというところから判断されています。だから松坂に対して、“ダイスケに60億円の価値はあったか”と優勝、世界一の喜びとは別にファンは厳しい目を向けている。そのためゼネラルマネージャーがピンチに立たされていますから」(大リーグ通)
 幸い、キャンプ前の練習でも好調ぶりがうかがえ、腰痛はないようだが、「フロリダは暖かいが、本拠地ボストンに戻ればかなり気温は低くなる。今は完治したようにみえる腰の痛みが、再発しないとも限らない」(前出・スポーツライター)
 まさか腰痛再発で松坂がクビになるなんてことはないだろうが、開幕までの動向から目が離せない。

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