発端となったのは、いまや事務所と所属タレントの対立にまで発展してしまった吉本興業問題。加藤浩次が「経営陣が変わらなければ退所する」と発言したことで泥沼化しているが、ワイドショー、情報番組ではこの問題について連日、大々的に取り上げており、この日の『あさチャン!』でも加藤が吉本側と話し合いしたことを紹介していた。
しかし、コーナーの終わりに夏目アナは突然、「この問題については吉本興業内部、加藤さんと会社の問題ですから、私たちが何かを言及するのは少しお門違いなような気もしますが」と切り出し、「私たちは今日、長い時間を使って、芸人さんと吉本興業の労働環境についてお伝えしてきましたが、これについては様々なご意見があると思いますし、批判もあると思います」と若干たどたどしく話し始め、「この吉本の問題を巡っては先週からお伝えしてきましたが、同時に参議院選挙が行われていて、参議院選挙の投票率が過去2番目に低かったということもありました。今日新たに分かったのが、18歳、19歳の投票率が31%あまり」と、21日に行われた第25回参議院議員通常選挙の投票率の低さに言及した。
夏目アナはこの投票率の低さについて「これ、前回の参院選より14ポイントも低いということで、これ、由々しき事態だと思うんですよね」と苦言。さらに、「日本の未来を担う子供たちが政治に関心を失っているというのは、大いに私たちの報道の仕方に問題があるとも思っていますし、私もこの後スタッフとしっかり話していきたいと思っています」と『あさチャン!』を含めた報道番組の責任を問うような発言をしていた。
この発言に視聴者からは、「勇気ある発言!素晴らしいと思う」「夏目三久のプロ意識を感じた。頑張ってほしい」「本気で仕事に向き合ってるんだなと応援したくなった」という絶賛の声が集まっていた。
「今回の夏目の発言は、吉本騒動の報道後に話し始めたため、番組の総意ではなく夏目個人の発言と思われますが、参院選があったにもかかわらず、どの情報番組でも吉本騒動をメインに扱っているのは事実。視聴者からは少なからず、『選挙についてもっと報道してほしい』といった声も出ていたため、夏目の発言を支持する声が多く集まったようです」(芸能ライター)
勇気ある今回の夏目の発言。この言葉をきっかけに報道番組が変わることはあるだろうか――。