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お先真っ暗の岡田ジャパン

 終わった。南ア杯に向けてのテストマッチが先日のコートジボアール戦で終わった。結果は2戦続けて闘莉王のオウンゴールという珍しい記録も作り、0対2で負けた。
岡田監督は韓国戦の結果も踏まえ、イングランド戦でアンカーに阿部を置き、多少なりともそれが機能したことで、最後のテストマッチでどのように修正をするのかを注意して見ていたが、阿部をダブルボランチの片方に置き、長谷部をトップ下、本田を本人が得意だと言っていた本来の右サイドに置いた。
 練習ではテストしていたのかもしれないが、最後のテストマッチという実戦でこれを試したのだ。
 結果は、ゴールには程遠く、連係プレイも見られずに前回の2戦以上にたいへんお寒い内容であった。

 バイタルエリアにさえボールを運べず、シュートらしいシュートは本田の1本のみだった。
 特にFW岡崎は完全に孤立してしまい、前半はほとんど消えていた。後半に入ってからどのように修正するのかと思って見ていたが、中村俊輔・中村憲剛・稲本を投入、後半10分と言う時間で岡崎に代えて玉田を投入というとても不可解なメンバー交代があった。なぜ後半の頭から代えなかったのだろうか? そして中心選手でもある遠藤、本田、そしてアンカーに使おうとした阿部を下げたのはなぜだろうか?

 もし仮に後半のメンバーがうまく機能したらこのままで本戦を戦おうとしたのだろうか? 内容は同じように酷く、指揮官も余計に悩むことになったのではなかろうか?

 試合後の選手たちのコメントを見ても「サイドに張っていてもボールが来なかった」「自分は裏に抜けるタイプなのでポストプレーはできない」「1対1の局面では9割負けていた」とチームもバラバラであった。
 肝心の岡田監督と言えば、試合後のコメントで「戦える選手、戦えない選手がはっきりした」と、この最終テストマッチという局面で言い放つ始末だった。岡田監督は一体「何をしたかった」のであろうか。「思い切ってメンバーやシステムを変えることはない」と言った岡田監督であるが、これでは「今までやることはすべてやってきましたが、本番ではもしかして負けるかもしれません」と示唆しているようにしか思えないのだ。

 今回のテストマッチで本戦を戦っていくベストのメンバーとベストのシステムを本当に見つけられたのであろうか。W杯出場32カ国中この1か月間で勝ち星がないのは、唯一日本だけである。過去3回のW杯前のテストマッチと比べても完全に失敗であったことは間違いない。

 いずれにせよもうW杯本番である。サポーターからも「全く得点の気配すらない」「いやそれ以前の問題だ!」とも揶揄されている。「戦える選手、戦えない選手がはっきりした」と放言した岡田監督が率いるチーム、どの場面を見て少しでも「希望」を確信させてくれるのか。
 
 後はただ「祈る」ことでしか「希望」は見えないのだろうか。

<タケルー>

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