来年7月15日公開予定の『PART2』については、予定通り「2Dと3D両形式で公開」する。
シリーズ初の前後編となった本作であるが、前編のみは2Dとなってしまうのだろうか? “最終章にして初の3D作品”とのキャッチコピーがガタついたイメージだ。
映像制作関連関係者や映画配給OBによると、「現状では、VFXを駆使した劇場用3D映画の編集には想像以上の労力と予算がかかる事この上ない訳です。実際、我が日本の3D映像はまだまだ世界基準では低レベルではありますが、それでも編集作業やCG班は悪戦苦闘ですよ」「今回の様に事前から3D作品としての上映が決まっていた、『ハリーポッター』の3D上映中止となってしまった訳ですが、撮影・編集&合成・上映のスケジュールが破綻する程の3D映画制作のハードルの高さを如実に物語るある種の“事件”となってしまいましたね」と語る。
しかし、今回の作品は元々3D上映用作品を前提として撮影してきた作品であるが故、3D作品用の撮影素材があり、もしかすると、『PART2』上映に合わせ、『PART1』の3D版上映もありえるのではないか、と予想する業界関係者もいた。
「元来3D作品としての上映を構想して撮影&編集していた訳ですからね。家庭用の3D作品のパッケージ化も段々と本格流通しつつあります。『PART2』の上映に合わせて、『PART1』の3D版を公開する可能性も決して無くはないでしょう。もしくはパッケージ化に際して発表されるという可能性も十分ありえますよ」
さて、果たしてこのまま、世界的名作『ハリーポッター』劇場版シリーズ・最終章『死の秘宝PART1』の3D版はお蔵入りになってしまうのだろうか?