広報部長的な役割を担っているのは、土田。上島とはもう15年の付き合いで、11歳も年上。昔は、雲の上の存在だった。しかし今は、操り人形。主従関係は完全に、逆転している。
そんなふたりが12日にオンエアされた『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系列)に出演。“付き添い人生相談”なるコーナーで、「うまく話を組み立てて話せるようになるには?」と、上島の相談を土田が代弁した。
ちなみに上島は、芸歴30年の51歳。所属する太田プロダクションでダチョウは当然、芸人部門のトップだ。ところが、上島は出川哲朗や山崎邦正などと並んでリアクション芸人のイメージが色濃いため、若い女性からは嫌煙されがち。いわゆる“抱かれたくない芸人”だ。
この日も、上島の発言や言動に、客席の女性から「え〜」という批判の声が幾度となく飛んだ。それにたいする上島の返答は、「けい動脈かぶりつくぞ!」。
これは、ウケた。大先輩を子どものような視線で見守る土田も、思わず白い歯を見せた。すべらなかった上島は、安堵の表情を隠しきれなかった。後輩の相談に乗っているつもりが、いつしか上島が、「俺は今後どうしたらいい?」と逆に悩みを打ちあける。これが、竜兵会というものだ。
毎日、新聞も本も雑誌も読む。好きな番組は『NHKスペシャル』。それでも、話す能力と伝える才能が身につかないのが、上島という男。だからみんなが、支えたくなるのだろう。(伊藤由華)