広瀬は授賞式の壇上に上がると、「私なんかでよろしいのかなって。光栄な賞をいただきました」と恐縮の表情。今年はNHK朝の連続テレビ小説『なつぞら』で主演するなど、多忙な一年を送ったが、その一年を振り返り、「長期で長丁場の現場が多かったので、今までと違う新鮮な一年でもありました。辛抱強くなった一年でした」とコメント。
「朝ドラのヒロインは人生でたぶん一生に一度、最初で最後。(同ドラマの中で)母役も演じたのですが、それも初めてで、これまで学生の役が多かったので、すごく新鮮でした」と述べ、「演じてみて、改めてお母さんって大変だなって思いましたし、(子役と)精神年齢が近いんじゃないかって思えるほど一緒に遊んでいて楽しかったです。でも、難しくもありました」と、その『なつぞら』の撮影をしみじみと回顧。
今年のクリスマスの予定を聞かれると、「毎年さらっと終わっていくので食べ物でクリスマスを感じたい。ケーキとか、そういうのも毎年あんまり食べていないので食べてみたい」と嬉しそうにコメント。最後は「2020年は今年得たものやもらったものを、お世話になった人たちにお返しできるようなアウトプットな一年にできれば。来年も楽しい心でいれたら」と抱負を語った。
「もっともニュースな美容人2019」のMattは、メンズ美容の分野で話題を提供し続けたことが受賞の決め手となった。Mattは「こんなにもメンズ美容が盛り上がると思っていなかったので嬉しく思っています。インスタを通してメイクをしたいとか、親とか友達の前でもメイクができたらいいなという相談を受けるので、そんな人たちに対し、僕が活躍することで背中を押してあげられるのかなって。これからもメンズ美容も含めて、美容業界を盛り上げていきたい」と話してにっこり。
人気がブレイクしたことに対しても、「今年はおかしいなっていうくらい、こんな流れでいいんですかという感じの一年でした」と感想を述べ、「来年は音楽を頑張りたい。自分の曲を出したい」とコメント。写真の加工技術についても、「マット化ですけど、ツーショット写真だと、一枚で20分かける感じです。加工作業した後、自分の感覚がまひするので、少し時間をおいて確認し直す時間も取っています」とこだわりを明かし、「自分の加工は早いんですけど、俳優さんとか、味のある顔の人って逆に難しい。この人は加工しないほうがいいっていう人もいて、その中に(父の)桑田真澄もいました。ほくろ取ったらやり手の皮膚科医みたいになってしまって、やめようって」と父とのエピソードもにこやかに明かしていた。
(取材・文:名鹿祥史)