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3年前に環境浄化作戦が始まった西川口の今

 埼玉県のJR西川口駅周辺は全国的にも知名度の高い風俗店街の一つだった。過激なサービスは「西川口流」と呼ばれ、連休などには地方から風俗目当てで遊びに来る人までいた。ところが、3年前から始まった「浄化作戦」の結果、街には閑古鳥が鳴き、ビルオーナーの悲鳴が…。
 JR西川口駅を出ると、駅前に「性風俗営業待ち合わせ禁止区域」という珍しい看板が立っている。全盛期は東京・吉原に匹敵する規模を誇っていた風俗街の面影はない。ビルには「貸し店舗」の看板や張り紙が目立つ。「風俗ビル」と呼ばれた6階建ての建物からは、風俗店が消えた。
 「環境浄化作戦のおかげで、治安はよくなったが経済がねえ…。西川口は風俗で売ってきたから、一度ついた“色”を変えるには相当時間がかかる。家族連れが買い物に来てくれればいいけど、まだそこまではねえ」と、駅前で飲食店を営む男性(50)は本音を漏らす。
 埼玉県警によると、西川口駅周辺の店舗型の違法性風俗店、通称「エステ」は04年に約200店あったが、昨年末現在では6店舗に激減。客を風俗店に紹介する「情報館」も、昨年3月には約20店あったが、今はゼロ。
 「風俗店が増えすぎて治安が悪化したため、埼玉県警は地元住民の要望を受け、04年11月に西川口駅周辺の歓楽街を『風俗環境浄化重点推進地区』に指定。06年5月の風営法改正を機に売春防止法などで多数の違法風俗店を摘発したんです。さらに追い討ちをかけるように昨年7月に『防犯のまちづくり推進条例』が施行され、客待ちが禁止されました。違法風俗店の集客手段が次々と断たれ、07年初めには大方の違法風俗店が閉鎖に追い込まれました」(県警詰め記者)

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