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大阪の公共施設をめぐると

 大阪の人の、気安いけど的は外さないしゃべり方・考え方は、好みだ。
 でも、借金まみれなのに巨大な公共施設を続々造ってしまったのだけは、いただけない。国民の金(=人の財布)だったからか…府民の代表者たちが、大阪人お得意の論理思考や堅実志向もどこへやら、じゃばじゃば箱モノに無駄遣いしてしまったのは、事実である。
 
 最初に舞洲のごみ処理場をみたときは、びっくりした。ベルギーのなんたらさん? の手によるデザインにびっくりしたのではない。実踏すると、スペインの某世界遺産に、街並み自体がそっくりだったのである。建物以上に余分なお金がかかっているわけであり、そんな高尚な趣味は税金など遣わずに、デア○スティーニでも買って個人で満たせばよいではないか。

 また、多くの文化施設に、なぜか不釣合いなほど大きなコンサートホールが併設してあることもあまり知られていないだろう。
 それらは当然のように、毎日アーティストが客を集めておおいに盛り上がってる…などという訳もなく、たいていはつまらない行政のイベントなどしか予定が無いのだ。

 入りたくても、けっこうなお金がかかる施設も多い。
 誰も知らぬような遺跡のしょぼい展示で400円も入場料を取ったり、就労希望者のための施設なのにテナントのカフェの牛丼が800円もしたり、また子供のための施設ということで話題になった場所は、ありえないくらい郊外にあり入場料を1000円も取られるため基本ガラガラで、施設の豪華さやスタッフの大人数との対比が悲しい。
 基本的に、大阪らしくなく、気が利かない感じなのである。

 またこういった施設は一歩中に入れば、お偉いさんがスポーツ新聞を30分くらい一心不乱に読んでいたり、公共とはいえホテルなのにエレベータがやけに臭かったり…たくさんの重大なマイナスポイントが散見される。

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