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若者に大流行 「電子タバコ」で吸える“麻薬リキッド”の恐怖①

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提供:週刊実話

 麻薬関連のニュースが連日、世間を賑わせている。

 元ジャニーズで、アイドルグループKAT−TUNのメンバーだった田口淳之介(33)と元女優の小嶺麗奈(38)が大麻の所持で起訴され、コカインで挙げられたピエール瀧(52)の裁判も始まった。

 全国紙記者が言う。
「ある意味、芸能人は『またか』で済みますが、経済産業省と文部科学省のキャリア官僚が相次いで違法薬物絡みで逮捕されたことは、官邸も問題視しています。とくに文科省のキャリア官僚は注射器でキメる“本格派”で、職場の机にも覚醒剤を隠し持っていた。自宅からは大麻の吸引具も押収されており、かなりのジャンキー(中毒者)だったことがうかがえます。また、経産省のキャリア官僚のほうも密輸の手口が巧妙で、こちらも長年にわたる愛好者である疑いが強い。霞が関に激震が走っています」

 こうした逮捕者たちを見下すかのように、違法薬物を“新たな手段”で使用している常用者もいる。
「田口とか官僚の事件を見てると、正直、古いなって思います。パクられるリスク管理がまるでなってない」

 そう語るのは、音楽業界で働く30代のA氏だ。
「今どきシャブをポンプ(注射)で…なんて馬鹿げてる。シャブだろうが葉っぱ(大麻)だろうが、そのうち毎日やりたくなるでしょ? そうなると持ち歩かなくてはいけなくなる。ブツやパイプなどの道具を持ってる状態で繁華街に出て、パトカー見かけたら反射的に避けてしまう。警察官は、そうした動きを見逃さないように特徴的な動きをマニュアルで叩き込まれてます。捕まらずに楽しみたいなら、相応の工夫は必要ですよ。たとえばコレみたいに」

 そう言ってA氏がテーブルの上に転がしたのは、電子タバコの吸引具だった。

 愛用者の多い「アイコス」のようにタバコを本体に差し込むタイプではなく、上部にある透明なガラス部分に液状の中身を注いで吸う「リキッド」タイプだ。前者に比べてワット数が強く、大量の煙を吹き出せることからヘビースモーカーに人気だが、A氏はこれを悪用しているというのである。
「ニコチンでもシャブでも葉っぱでも、これを使って楽しむことができます。しかも、商品によっては“古いやり方”より安く楽しめたりもする。まあ、見たほうが早いよね」

 そう言うと、A氏は慣れた手付きで吸引の準備を始め、カバンの中から目薬を取り出した。聞けば、目薬の容器の中に入っている液体に“効く成分”が含まれているらしい。
「大麻だとボーッとしてしまうので、こっちにするか」

 どうやらA氏が選んだのは覚醒剤のようだ。

 クルクルと電子タバコの上蓋を外すと、透明なガラス部分に目薬の容器からゆっくりと液体を注ぐ。3分の1ほど液体を入れたところでパイプ部分をくわえ、吸引を始めた。
「ここのボタンを押すとリキッドが過熱されて、気化される。それを吸い込むってわけです。ほら、白い煙が出てきたでしょう」

 ジジジ…という音とともに、大量の煙が発生した。A氏は、それを逃すまいと口をすぼめて吸い込むと、天を仰いで大量の煙を吐き出した。
「目薬に入ってるリキッドは、闇ルートで買ったものです。シャブを注射器で射つ場合は水で溶くけど、電子タバコとして吸うにはもう少し粘度が必要。グリコールって成分で割ってるって聞きましたよ。無色透明で、パッと見は目薬にしか見えないでしょう?」

 値段は1本2万円から。含有量によって価格は変動するそうだが、目薬1本分で0.3〜0.5グラムほどの覚醒剤が入っているのではないかとA氏は推察する。
(明日に続く)

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