野生のカリスマが驚がくの進化を遂げていた!?
23日に行われるウェルター級ワンマッチで弘中邦佳と対戦するマッハ。同マットには旗揚げ戦以来、半年ぶりの登場となるが、その時とはまるで別人だった。
この日は、3分1Rのミット打ち。ワンツー、フックなどキレのあるパンチを披露した。
8月上旬から約40日間、米国遠征に出発。シアトル、アトランタなどを転戦し、元UFC世界ミドル級王者のリッチ・フランクリン、スペンサー・フィッシャーらとスパーリングをこなした。
「広背筋やハムストリングがついて、前より(体型が)ゴツくなってきた。体が大きい人にもスパーリングで力負けしないようになった」と武者修行の成果を実感している。
打撃を指導する千島広明トレーナーも「(パンチに)キレがありますよ。スピードは前と変わらず手数が出るようになった。パワーも加わって、体勢が崩れてもいいパンチが打てる」と太鼓判を押す。
さらに、米国遠征以来ヒゲを蓄え、もみあげとの境目の区別はつかない。報道陣からは「あんなにヒゲを伸ばして試合の邪魔にならないのか」と声が上がるほど、ワイルドさに磨きがかかっていた。
まさに、“野人”と化しているマッハだが、進化していたのはなにも外見だけでなかった。
千島トレーナーが続ける。「怖い目つきをしてる。ライオンみたいな、百獣の王みたいなどう猛な目つきをしている。他の選手はミットを受けていても怖くないけど、速人はミットで受けてて恐怖を覚えるよ」
なんとライオンのように目で相手を威嚇できるようになったという。それに、マッハのヒゲがタテガミに見えなくもない。
今回は、ニック・ディアスとのタイトルマッチも予定されていたが延期となった。それでも「運命だと思ってやる。オレはプロだから(決められた試合に)『はい』しか言わない」とキッパリ。決戦に向け、マッハは静かに爪を研いでいる。