毎年1月24、25日という2日間にわたって亀戸天神の境内で開催される「うそ替え神事」では、沢山の屋台が立ち並び、能が奉納されており、境内はあふれんばかりの大勢の観客で賑わっている。
境内では、お守りやご朱印、絵馬が販売されており人気を集めているが、テントが設置された臨時販売所では、「鷽(うそ)」という一刀彫の鳥の人形が販売されており、人々が先を争うように、この「鷽」を購入しているのだ。
実は、この「鷽」にこの祭りの意味があるのだ。この神事においては、前年の鷽(うそ)を神様に納め、新しい鷽(うそ)を買い求めると「昨年に起きた凶事が嘘=鷽となり、吉事にトリ=鳥替わる」といわれているのだ。
先が見えない深刻な平成不況、昨年の不景気を嘘として、幸運に取り替えてくれることができるだろうか。
(山口敏太郎)
山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
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