男性が主人公だった第一作とはガラリと様子が変わり、群馬県に住む20代の女の子が、かつて夢中になったラップに再び夢を抱き、何も無い現在の生活の中から再び“生きがい”を見出していくストーリー。充実した日々を送るのに地方も東京も無い事を教えてくれる味わい深い作品に仕上がっている。
第一作の「SR サイタマノラッパー」が高評価であったがために、間を空けずに2を制作し、長期間に渡ってPRに奔走した結果「収入の道」が経たれたという入江悠監督。インディペンデントの映画の厳しい実態が、緊張感のある傑作を生んだようだ。そんなどんよりした“男”の入江監督を奮い立たせるように、キャストの“女性”たちによる女子ラッパーグループ「ビ・ハ・ク」はとにかく明るくて元気。公開前から上映館でチケットを手売りし、チラシを撒いたりして、この作品らしい手作りのプロモーションしている。結果、口コミで話題が広がり今作は夏の注目作になった。
劇中は仲間割れするシーンもあるが、主演の山田真歩(アユム)と、桜井ふみ(マミー)、増田久美子(ビヨンセ)、加藤真弓(クドー)は、大の仲良し。今作で注目の若手女優たちだ(写真参照)。当日はここに『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』が公開中の売れっ子女優、安藤サクラ(ミッツー)が加わり、パフォーマンスをする模様。見ているだけでパワーがもらえる彼女たちに、ぜひ会いにきて欲しい。
『SR サイタマノラッパー2〜女子ラッパー☆傷だらけのライム〜』は、6月26日(土)より、バルト9他で公開。上映時間など、詳細は公式HP(http://sr-movie.com/)で!