中西とのこれまでの対戦は1・23後楽園、2・17後楽園でのダブルヘッダーとホームリングで3連敗。もう負けられない。
それだけに、野人対策に余念がない大森は「雑誌のインタビューで中西が『新日本の強さは足腰だ』と語っていた。自分の強さを敵に教えやがって」。つまり中西の強さの秘密を知ったわけだ。
自らもその強さを手に入れるべく、即座に実践に取りかかった。「アルゼンチン(バックブリーカー)でへし折られないような腰を作っている」と下半身強化に努めているという。現在はウエートトレーニングや坂道ダッシュ、スクワットなどはもちろん、ウサギ跳びにも取り組み、下半身を徹底的に鍛えている。
ウサギ跳びといえば「巨人の星」などに代表される根性トレーニングの代名詞。しかし、現在では膝を痛める可能性がある非科学的でタブーなトレーニングとされている。それでも大森は“禁断特訓”を連日行っているという。
野人狩りに向けて禁忌トレに励む大森。一騎討ちに勝利し、反撃ののろしを上げることができるか。