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“朝青病”伝染 白鵬よ、お前もか

 白鵬よ、お前もか! 大相撲秋場所は13日に初日を迎えるが、横綱・白鵬の周辺が騒々しくなっている。一方の横綱・朝青龍は依然スキャンダルの渦中にいるが、“朝青病”がどうやら白鵬に伝染したようだ。その周辺を探ってみた。

 心配がいよいよ現実に。これまでマスコミだけでなく、大相撲界にも“朝青龍は問題児、白鵬は優等生”という色分けができていた。それを裏付けるように、白鵬は言動に気をつけ、朝青龍がトラブルを起こすたびに眉(まゆ)をひそめて見せたものだ。
 白鵬はベビーフェースで朝青龍は超ヒールというイメージが定着していたが、ここにきてついに白鵬に“朝青病”が伝染してしまったのだ。
 やはり2人は同じ穴のムジナなのか。今年に入って朝青龍の衰えが目に見えて明らかになり、2人の力の差が開くにつれ、白鵬のわがままや独り善がりぶりが際立つようになってきた。
 外国人天下の日本の角界だけに、相撲協会は同じモンゴル出身である白鵬への歯止めに必死だ。
 「白鵬まで朝青龍みたいになってしまうと、大相撲界は大変なことになる。そうさせないため、先場所中も32回優勝の元横綱大鵬の納谷幸喜さんや北の湖前理事長らが一緒に食事をしながら白鵬に横綱学を伝授しています。いまや、部屋や一門を超えて総がかり状態ですよ」。協会関係者は隠された舞台裏を明かすが、それがなかなか功を奏していないのだ。
 11回目の優勝を目前にした先場所千秋楽も、大事な協会あいさつに遅刻し、武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)らを待たせる大失態を演じている。明らかにタガが緩み、恐れていたわがままが頭をもたげてきた証拠だ。

 日本人は、稲穂と同じでトップに立てば立つほど頭を下げ、身を律しろ、と教えるが、外国人は逆に自分の力を誇り、胸を張る。白鵬も、しょせんは外国人ということなのかもしれない。
 その白鵬の危ない自分流がまた飛び出した。4日朝に行われた横審の稽古(けいこ)総見で、白鵬は11番、朝青龍はたった5番しか稽古せず、「こんな稽古総見は初めてです。白鵬も、朝青龍も(選挙で大敗した)自民党と同じで、国技という名に甘えてあぐらをかいている。そのうちに両国国技館にも閑古鳥が鳴きます」と内館牧子委員(脚本家)に酷評されている。
 その翌日、朝稽古を休み、高田川部屋の部屋開きでギャラ付きの横綱土俵入りを披露した白鵬は、「あれはあくまでも稽古だ。見せることは考えていない。見せるのは本場所。オレたちはアマチュアではなく、プロなんだから」と反論した。
 しかし、これはヒドい勘違いだ。横審の稽古総見は、お目付け役の横審や協会首脳が横綱、大関ら、上位陣の仕上がり具合をチェックするためにやるもの。つまり、見せるためで、普段の稽古とはまったく性格が違うのだ。
 さらに白鵬はプロレス会場で選手の挑発にのり手を出したことで協会からお叱りを受けている。
 この朝青龍も顔負けの我田引水ぶりに周囲は改めてビックリ。育ての親の熊ケ谷親方(元幕内竹葉山)は「お前は向こうの横綱(朝青龍)とは違うということを、もっとしっかり教えないと」と険しい表情だった。この白鵬の朝青龍化、果たして防げるのだろうか。
 本場所が始まって中盤までにどんな結果が出るか。協会としては看板の横綱2人が批判の対象になるようなことがあれば、それこそ国技としての恥さらしにもなりかねない。

◎“ぷよぷよ横綱”本気モード
 スキャンダル横綱・朝青龍が秋場所を直前に控え、連日の稽古でピッチを上げてきた。春日野部屋への出稽古では頭をつけて前に出る取り口にも鋭さをみせるなど、先日の横審総見での批判に猛反発している。
 横審の内館委員に「ぷよぷよ横綱」と辛い毒舌を吐かれたことに対して「オレはオレのペースで仕上げるんだよ。今は何と言われても結果を出せばいいこと」と無視を決め込んでいる。
 秋場所こそ、あの強い朝青龍を満天下に示し威厳を取り戻すべく、調整に怠りないが、その前途は洋々とはいかない。

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