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楽天 平石洋介新監督、同じ“松坂世代”の小谷野栄一氏、後藤武敏氏をコーチで入閣!

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小谷野栄一

 東北楽天ゴールデンイーグルスは、石井一久氏を取締役のGMとして招聘し、今シーズン途中から監督代行としてチームの指揮を執ってきた平石洋介氏を監督に昇格させたが、その他のコーチ陣は大幅に入れ替えるなど、最下位に終わった今シーズンからの巻き返しを図るため、人事の刷新を行っている。

 16日に球団から発表されたのは、小谷野栄一一軍打撃コーチ、苫篠誠治一軍外野守備走塁コーチ、後藤武敏二軍打撃コーチの就任だ。小谷野コーチは今シーズンまでオリックスで、後藤コーチも今シーズンまでDeNAでそれぞれ現役生活を終えて、引退セレモニーを行っているが、小谷野コーチは日本ハム出身、後藤コーチは西武出身であり、引退の翌年にこれまで縁がなかった楽天のコーチに就任するのは異例中の異例。表面上、わかりやすい“繋がり”があるとするなら、平石新監督と同級生の“松坂世代”ということだ。

 実際、小谷野コーチ、後藤コーチの引退試合の日には、それぞれ平石新監督から花が贈られてきており、“松坂世代”の絆の深さを感じた。石井GMも含めて、若い首脳陣によって来シーズンの楽天は新たなスタートを切ることになる。

 「野球に関わる仕事がしたい。最終的には指導者になりたい」

 と引退会見などで話していた小谷野コーチは、ユニフォームをオリックスから楽天に変えて、日本ハム時代からの師匠である福良淳一オリックス前監督と同じ指導者の道を進むことになった。

 「教えるんじゃなくて、見せていく。教えるだと押しつけるになるから」

 これは小谷野コーチが現役時代、自主トレやファームなどで若手選手とともにしたときに、心がけていたことだという。そんな小谷野コーチが今年自主トレに自ら声をかけてともに行った、東北出身の“未完の大砲”が戦力外通告を受けているが、再び2人が交わる日は来ないだろうか?小谷野コーチは、引退セレモニーで花束を渡した福良前監督の涙が止まらないぐらい努力して、病気を含めていろいろなことを克服してきた“苦労人”なだけに、選手の再生能力にも期待したい。

 逆にオリックスや、日本ハムにとっては厄介なコーチが対峙することになるが、それもプロ野球の面白いところ。楽天のユニフォームを着た小谷野コーチが、京セラドームにどんな楽天打線を率いて凱旋するのか、今からとても楽しみである。

取材・文・写真 / どら増田

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