来年の契約更新が既定路線と思われていたブラウン監督はあっさり1年で解任となり、楽天本社に対して批判する声がネット上を中心に大きく上がっている中、次期監督として、阪神タイガースのオーナー付シニア・ディレクターを務める星野仙一氏(63)に正式要請することになった。
星野氏以外に各報道で新監督候補に挙がっていたのが西武の監督を務めたこともある東尾修、桑田真澄といったビッグネームである。そして大穴となる存在となるのは、元オリックスのレオン・リーだった。しかし楽天は星野氏の知名度と人気、カリスマ性、そして実績を評価して今回の決断に至ったのだろう。この報道が出た後、ネット上ではブラウン監督の解任が決まった時以上にコメントが荒れていた。否定的な意見が飛び交っていた理由は、星野氏が采配した日本代表が北京五輪で惨敗したことや、阪神タイガースの監督に就任した時のように「ノムさんが積み上げたチームの基礎」を当てにしているといった姿勢が見られることから来るものだろう。
また、楽天による計画性の無い監督交代劇を何度も見せられてきたことも大きいと思われる。
阪神の監督に就任した時と違って逆風が強い中で、あえて監督を引き受けるとしたらその意気込みに期待しようではないか。過去がどうであろうと思惑がどうであろうとチャレンジすることに意味がある。それから先は1年後の2011年の秋にわかることだ。
オリックス、岡田監督との元阪神の監督対決も非常に楽しみである。さて、結果はどうなるのだろうか。