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日本人のチャンス減る? 世界フライ級戦線に異常あり

 協栄ジムの金平桂一郎会長が、坂田健史とWBAフライ級王者のデンカオセーン・カオウィチットとの再戦が合意に至ったことを発表した。混とんとしていた次期挑戦者争いが一応の決着を見た形となった。だが、その一方で、坂田がフライ級戦線に舞い戻ってきたことで、他の日本人世界ランカーが影響を受けること必至。今後のフライ級戦線を占う。

 金平会長は自身のブログでニワット氏(デンカオセーンの興行権をもつプロモーター)と再戦に合意に達したこと発表。現在は「各所に書類上の申請は一通り出しました。後は契約をつめていくだけです」と言う。
 現在、フライ級タイトル戦線をめぐっては、複数の日本人選手が名乗りを上げている。10月6日に行われたタイトルマッチの判定を不服として、WBAに年内の再戦を要請している亀田大毅陣営。ただ、ボクシング関係者からは「直接のリマッチはできない」という声が相次いだ。
 あるボクシングジムの会長は「勝てない相手じゃないと思ったけど、完全に負けだよ。挑戦者の手が全然出てなかったもの。直接のリマッチ? それはできないよ。同じように挑戦したい選手は世界にいっぱいいるし」と話す。

 また、具志堅用高会長も「すぐはできないと思う。契約上で再戦(すること)をまったく交わしていないと思う。最低でもチャンピオンがひとつ挟んでから」と首をかしげた。
 日本ボクシングコミッション(JBC)の安河内剛事務局長は「ダイレクトでの再戦は極めて難しい。認められるのは非常にレアなケース。粟生(隆寛)くんについても、両者の合意のもとにやっていますからね」とリマッチの可能性に消極的な見解を示す。
 もちろん理由はそれだけではない。大毅以外にも同13位の久高寛之が再戦を要請しているからだ。
 久高は5月にタイでデンカオセーンとのタイトル戦に臨んだが、2-1の判定で敗れている。直後、久高陣営も判定を不服として、JBCを通じて正式に抗議。それでも再戦は受け入れられることはなかった。
 そのため、久高陣営も「大毅戦が認められるなら、久高は向こうでダウンをスリップと判定されたりしているし、優先順位は久高の方が上なんじゃないかというメールをWBA、ニワットさんにも送りました」という。安河内事務局長によれば「現在のところ何の話も聞いておりません。(再戦の)許可が下りなかった場合は、当事者間での自由競争になります」という。つまり、ニワット氏との交渉で次戦の相手が決定するのだ。
 すでに現地の報道では、ニワット氏が12月に坂田と再戦すると語ったとされており、“本命”坂田は揺るぎない。
 それでも水面下では、し烈な争奪戦が繰り広げられている。
 さて、11月29日に行われるWBC世界フライ級「内藤VS興毅」の一戦はフライ級の未来を開く闘いといえる。当分はこの勝者をめぐって挑戦者争いが展開していきそうだが…。
 すでに、この一戦の勝者は同級の暫定王者ポンサクレックとの試合が義務づけられている。ここでも内藤、興毅のいずれかが暫定王者を退治してくれれば日本人挑戦者の道も開かれる。
 現在、フライ級はWBAもWBCも正規王者と暫定王者が存在する状態。さらに指名期限が守られず、選択試合ばかりが行われてきた。これを統一しようとする動きが両団体で高まっている中で日本選手は今回のタイトル挑戦を逃せば、次は当分挑戦権が回ってこない。日本人挑戦者レースを制し、誰が“最後のイス”を手に入れるのか。いずれにせよ、これを逃せば来年は日本人には厳しい現実が待ち受けることになりそうだ。

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