まず、挑戦者のEVILの提案ルールは「ダークネスマッチ」。試合開始から3分後に30秒間会場が暗闇となる。以降も3分毎に30秒間暗闇となるという。このルールは、今年の『ニュージャパンカップ2021』準々決勝戦(3.16東京・後楽園ホール大会)では、突然場内が暗転。再び場内に明かりがつくと、EVILが背後に忍び寄った矢野へ必殺のEVILを炸裂させる“暗黒殺法”で勝利を奪取。矢野を暗闇恐怖症に陥れており、今回はこの“暗黒殺法”を合法的に実現させるべくルールを提案したと思われる。4.10神奈川・横浜武道館大会では、イリミネーション戦の最中に矢野をバックステージに強制連行し、「『KOPW』ダークネスマッチ、やってやる、この野郎!」と宣戦布告した。
『KOPW』トロフィー保持者、矢野通の提案ルールは「暗闇創造黒頭巾マッチ」だ。4本の鉄柱にセットされた黒頭巾を相手に被せた場合のみ、ピンフォール、ギブアップ、場外カウント、KOカウント等の決着が有効となるという。このルールは、“暗闇”にトラウマを抱えた矢野が、4.4東京・両国国技館大会で、矢野はEVILの急所を蹴り上げると、タイツの中から取り出した黒頭巾を仲間のディック東郷の頭に被せて視界を遮り、裏霞で3カウントを強奪。「オマエにも前が見えない、暗闇の怖さを、わからせてやる!」と暗闇を黒頭巾で創り出すことで反撃を開始した矢野。4.10横浜武道館大会のバックステージでEVIL&東郷に蹂躙された後も、「この黒頭巾で暗闇を創り出して決着をつける」と復讐を誓うなど、このルールで闘うつもりだ。
この両者のアピールを受けた形で、新日本プロレスの公式アカウントでファン投票の実施が決定。12日より18日まで投票を受け付ける。
これまでは圧倒的に矢野のルールの方が面白かったため、矢野のルールが採用され続けているが、今回はEVILのルールもなかなか面白そう。ただ、EVILにはディック東郷というマネージャーが付いていることを頭に入れておかなければいけない。どちらのルールが採用されるのか注目したい。
(どら増田)