オスプレイは「今日は“6つ”話したいことがある」とした上で、「まず1つ目は、ファンから『このIWGP世界ヘビー級のベルトをまたIWGPヘビーとIWGPインターコンチネンタルに分けてはどうだ?』というリクエストがあった。なので、今回、自分の方から明確な答えを出したいと思っている。その答えは、ノーだ。俺はこのベルトをまた2つに分けるということを望んでいない。そして、あの2つのベルトが持っていた歴史というものも、もう俺たちの後ろに置いていかなければならない。俺たちは新時代の選手たちだ。そして、俺が立ち上がり、このヘビー級のベルトを価値のあるものに持ち上げたいと思う」
「2つ目は、俺が率いている“ユナイテッド・エンパイア”についてだ。この俺がユニットはすべてにおいて信頼関係、忠誠心によって成り立っている。そして、その忠誠心というのは仲間内だけではなく、新日本プロレスに対する忠誠心というものも含めて大事にしている。ジェフ・コブ、グレート-O-カーン、そしてアーロン・ヘナーレ。自分自身、この4人とは日本に引っ越してきて、ともに過ごしている時間も含めて強い絆で結ばれている。ユナイテッド・エンパイアのメンバーであるこの4人は、『もう自分たちを犠牲にするのはやめよう』という結論に至った。その上で、今俺が新日本プロレスの頂に立っている。ユニット設立から1年足らずでこのベルトを獲得したというのは、そういった4人の大きな決意から成り立っているものだ。
そして、もう一つこのユナイテッド・エンパイアには、日本に来てから自分自身が積み上げたスターダムとの強固な関係性というものも縁深く考えている。なので、今後は“ユナイテッド・エンパイア女子”というところも含めて、自分たちのユニットを広げていきたいと考えているが、女子プロレスがもっとスポットライトが当たるように、自分たちが手助けできればと思っている。しかし、まだ少し制限もあるだろうし、どのような動きになるのかというのは難しいところでもあるな」と女子プロレス団体スターダムへの侵攻も匂わせた。
「3つ目は、今俺が保持している(RPWの)ブリティッシュヘビー級のチャンピオンシップに関してだ。残念ながら今の状況を見ると、しばらく俺がイギリスに帰っても、このベルトを防衛することが叶わない状況にある。これは残念なことだが、これを事実として受け止めなければならないし、現在、挑戦者がいないということもあり、イギリスに帰ってこのベルトを防衛することができないならば、もしかしたら日本で防衛戦を行い、このベルトの価値を上げることができればと考えている。だが、このベルトが地元の素晴らしいレスラーたちになんらかのチャンスになればいいとも思っているから、オプションとして今考えているのは、このベルトを“IWGPブリティッシュ”というようなベルトに変えるということができればというのもアイデアとして考えている」と新たなIWGPブランドの新設にも言及。
「4つ目は、IWGP世界ヘビー級のベルトについてだ。俺がこのベルトを保持したからには、このベルトの価値、そしてそのものをさらに大きなものにしていきたいと思っている。俺がどのような障壁を乗り越えてこのベルトを戴冠したかということも含めて、新日本プロレスのみならず他団体の選手であれ、自分が素晴らしいと思う選手がいれば、その選手と対戦したいと思っている。今はIWGP世界ヘビー級のベルトになっている。そのベルトを巻いている俺こそがイギリス人史上最高の男であると思っている。過去には、ダイナマイト・キッドとか、ピート・ダンなどもいたが、みんなこの頂に登頂できなかった。だからこそ、俺が最強だと思っているが、もし可能ならば今後、同じイギリスのWWE世界ヘビー級チャンピオンであるドリュー・マッキンタイアと対戦が叶うなら闘ってみたい」とドリームマッチを提案。
「5つ目は、鷹木信悟についてだが、俺はすで2回、鷹木を倒しているが、本来ならばオカダ・カズチカと闘いたかったというのが本心としてある。しかしながら、鷹木が言っていたことも間違いではないということで、彼を最初の挑戦者に選んだ。飯伏戦の時も言ったが、自分は何があろうとも、どんな手を使ってもこのベルトを守ってみせる。このセリフは鷹木信悟戦でも変わらない」と5.4福岡・福岡国際センター大会での対戦が決まった鷹木信悟を挑発した。
「そして6つ目は、俺がここまで作ってきたストーリーはまだ完成していない。このベルトこそが全てではあるが、工事現場で働きながらプロレスラーをめざしながら、誰からも『その夢は叶うわけがない』と後ろ指を指されてきた。なので、そういった自分をバカにした人たちに対しての最大の仕返しがこのベルトの獲得だったと思う。今、世界最高峰のこのベルトを獲得した。そして、このベルトに対しては最大級の責任感を持っている。これを過去のベルトよりもより良いものに価値を上げるというのが自分の使命だと思っている。IWGPヘビー級のベルトを見た時にオカダ・カズチカを思い出すように、このIWGP世界ヘビー級のベルトを見た時にみんなが自分を思い出すようなベルトにしたい。今オカダ・カズチカの名前を出したが、鷹木の後に対戦相手として挙がっている。オカダとは東京ドームで対戦し、あそこで自分は負けたと思っていないが、本来ならばオカダはあの時に俺を殺すべきだった。そうしなかった結果、今俺が世界最高峰のベルトを腰に巻きリベンジを果たそうとしている。そして、そのリベンジを果たすためにまた東京ドームでこの試合が組まれるということは、これまでにないもってこいのチャンスだと思っている。だからこそ、オカダよ、万全の状態でこの試合に挑んで来い」と鷹木戦の勝者に5.29東京ドーム大会で挑戦するオカダ・カズチカへのリベンジを誓った。
なお、ベルトを初防衛戦で失った飯伏幸太の次期シリーズのカードは現時点で組まれていない。
(どら増田)