同ドラマは、12年4月期に放送され、全話の平均視聴率は12.8%(数字は以下、すべて関東地区)、昨年4月13日に放送されたスペシャルは13.5%と、視聴率的にはさほど高くはなかった。
ところが、昨年7月期の「半沢直樹」が空前の大ヒットとなり、主演の堺は“時の人”となった。「リーガルハイ」第2シリーズは、その直後の10月期に放送されたため、第1シリーズを見なかった層からの関心も集め、初回で21.2%をマークするなど、全話平均視聴率は18.4%を記録し、第1シリーズを大きく上回った。
連ドラでの第3シリーズのオファーをかけたものの、堺の同意が得られず、スペシャル版に落ち着いた背景もあるだけに、フジとしては、なんとしても20%の大台突破を狙いたいところだ。
そのスペシャル版のストーリーと主要出演者が、この度明らかになった。偏屈で毒舌な敏腕弁護士・古美門研介(堺)と、黛真知子(新垣結衣)のコンビは健在。今回は巨大総合病院における医療過誤問題がテーマとなり、患者側に付いて、古美門と対決する“たかり弁護士”九條和馬役を大森南朋が演じる。
そして、病院院長・赤目義二(古谷一行)の次女・赤目好美役に剛力彩芽が、病院の若手内科医で好美の婚約者・広瀬史也役に東出昌大が起用された。他の出演者は、吉瀬美智子、霧島れいか、ホラン千秋ら。
昨年の「リーガルハイ」以降、堺がドラマ出演したのは、今年4月27日にWOWOWで放送されたスペシャルドラマ「パンドラ〜永遠の命〜」のみ。映画出演も封印しているだけに、“新・視聴率男”の久しぶりの演技に、視聴者の関心も高いようだ。
果たして、今ドラマは、フジの思惑通りに、高視聴率をゲットできるか?
(坂本太郎)