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堀越日出夫の「私、テレビの味方です」 芸能界ライバル物語が見たい!

 本紙はスポーツ新聞なのだから、今月20日放送の『20世紀スポーツ名勝負 ライバル伝説…光と影』(TBS系)をご覧になった読者は多いだろう。念のために説明すると、シンクロの小谷実可子(42)と奥野史子(37)など4組のライバルにクローズアップ。当時の心理、関係を思い出しながら語ってもらって、その上さらに因縁の2人を思い出の場所で再会させるという、かなり踏み込んだ特番だったのだ。

 この番組の目玉は何と言っても江川卓(54)と西本聖(53)だった。説明の必要もないだろうが、巨人軍の元エースである。ドラフト外で入団した西本。そして鳴り物入りでウルトラCの入団を果たした江川。当時、お互いがお互いを良く思っておらず、「エースは2人いらない」という信念のもと、まともに口をきくこともなく熾烈なライバル関係を続けていた。
 このコーナーにつけられたタイトルは「いつも、おまえが憎かった」だったのだから、どれほど強烈に意識し合っていたか、おわかりいただけるはずだ。

 そんな2人が思い出のキャンプ地で再会を果たす。
 どちらからともなく歩み寄ってガッチリ握手。当時抱えていた疑問をぶつけあうなどした後、2人はキャッチボールをする。企画、構成ともに抜群だった。
 これを芸能界に適用してみては?
 スポーツの世界と同様、芸能界も気が強く、「俺がエースだ!」と思っている人たちの集まりであるわけで、江川×西本級のライバル物語がゴロゴロしているに決まっているのだ。特にアイドルでやってくれたら…。うーん、見たい!
 おニャン子クラブのメンバーを取り上げるのもいいだろうし、広末涼子(29)を一方的かつ強烈に意識しながら高校時代を過ごしてきた田中麗奈(29)に話を聞いてもいい。また、堀越高校時代は登下校をともにするなどベッタリだったのに、急に関係が冷えてしまった(ように見える)深田恭子(26)と加藤あい(26)でもいい。そういうのが見たいのです。
 「事務所的にNG項目」とか「交渉が面倒くさい」とかいう理由で実現しないのであれば、それが芸能界の限界ということになる。誰か優秀なスタッフの方、ぜひともお願いいたします!!

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