地下でおこる地震は鯰が起こす。それを鹿島神こと鹿島神宮で奉られるタケミカヅチノカミ(武甕槌神)が、要石で持って押さえているという図となっている。それは風刺的なものも多かったが、地震を鎮めようという祈りの形でもあった。
安政江戸地震の際に数多く描かれたそれは大流行となり、私たちが何となく聞いた事のある地震は鯰が起こすというイメージはその時代に根付いたといってもいい。
今回の東日本大地震でも、絵描きの方が、鯰絵を発表されている。その中で、漫画家のしげおか秀満さんが鯰絵大作戦と称してツイッターでつぶやかれたのがこちら。
【拡散希望】「鯰絵」は江戸時代に出版された地震の元凶である「大鯰」を懲らしめる図を描いた錦絵(タケミカヅチノミコトが要石で封じているところなど)絵師の皆さん! 地震の終息(収束)、被災者の無事を願って「鯰絵」を描きませんか? 形式は問いません。#namazueでよろしくお願いします。
後に、画像付きツイートをRTしない事や、画像はなるべく短縮URLなど注意点が加わりつつ、現在も続いている。
作戦名をつけたしげおか秀満先生はじめ、プロ・アマ問わず、様々な方の鯰絵が描かれている。絵心のある方はいかがだろうか。
地震で不安な中、#namazueを開いたり、鯰絵大作戦で検索してみてほしい。あなたの心を和ます、また励ます鯰絵がきっとそこに。
絵はしげおか秀満作 鯰絵『妖怪達の鯰退治』
(「千葉の良心」九十九屋さんた 山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou