search
とじる
トップ > 芸能ニュース > お笑い芸人 豪快伝説 其の三十六『笑い飯』

お笑い芸人 豪快伝説 其の三十六『笑い飯』

 お笑い芸人。コメディアン。エンターテイナー。そんな彼たちがかつて刻んだ偉大なる伝説、爆笑列伝を紹介していく連載の36回目。サーティーシックスバウトは、笑い飯だ。

 2010年に終了した漫才日本一決定戦『M-1グランプリ』。その最後の覇者である笑い飯が今、お笑いファンを再び唸らせている。佳境にさしかかっている『THE MANZAI 2012』の本戦サーキット初日(10月6日、東京・ルミネtheよしもと)で、もっとも高いサーキットポイントを稼いで、トップとなったのだ。残された1戦でも上位に食い込めば、『THE MANZAI』でもファイナリストになる。

 そもそも、笑い飯は『M-1』の常連だった。10回の開催回数で、じつに9回も決勝舞台を踏んでいるのだから、時代が変わっても褪せない笑いを提供しつづけたことになる。『M-1』のラストイヤーは、笑い飯にとって結成10年以内の有資格者としても最後の年だった。つまり、文字どおり、有終の美を飾ったわけだ。

 西田は、最終学歴が奈良女子大学文学部付属高等学校。哲夫は、奈良県トップの進学校である奈良高等学校を卒業後、関西学院大学に入学(卒業)。教員免許も取得しており、塾の講師も経験している。その秀才ぶりはしっかり買われ、昨年は東京大学で講座を開催。今年は、NHKの哲学教養番組に出演。インテリ芸人としての評価も高まっている。

 2人が生まれ育った奈良は、今でも大好き。住民票も、移さないでいる。その郷土愛の強さは今年、「奈良市観光特別大使」の就任につながったほどで、県も認める貢献ぶりだ。

 そのせいか、M-1歴代王者で唯一、優勝後に住まいを東京に移すという流れを汲んでいない。本格的な東京進出は不安であり、関西の需要が依然として高いというのが、その理由だ。ゆえに、露出は少ない。だからこその希少価値だ、という見解もある。

 笑い飯に寄せられる意見は、いつも大きく分かれる。しかし、年末、『THE MANZAI』で初舞台を踏めば、何かがまた動くだろう。(伊藤由華)

関連記事


芸能ニュース→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

芸能ニュース→

もっと見る→

注目タグ