JBVは5月に開幕する「JBV2012ツアー」7大会限定で、ユニフォーム規定を改定するというのだ。新規定で注目されるのがビキニの上から着用するトップスの変更。従来、トップスは丸首で、胸元をスッポリ隠すようなデザインになっていた。新規定では丸首からV字ネックになり、両脇を覆う生地面積も小さくなる。また、パンツの両横の生地の縦幅も7センチ以下と規定され、“デカパン”の着用は禁止される。
V字ネックになることで、胸元の谷間がしっかり拝めることになるのだ。この変更は女子選手にとっては、あまり喜ばしいことではないだろうが、男性ファンの側としては大歓迎だ。
背景には観客数減少などの人気低迷がある。昨年は人気選手の浅尾美和(26)が成績不振。コートからビーチに転向した“かおる姫”こと菅山かおるが結婚、妊娠。今季は出産育児のため欠場する。一番の人気者である浅尾がロンドン五輪に出場すれば、ビーチバレーへの注目度も増すのだが、それは絶望的となっている。
JBVとしては、女子選手からひんしゅくを買うのを覚悟の上で、露出度アップを決めた。JBV瀬戸山正二理事長は「格好悪いという声も多かった。これで胸のバレー(谷間)もくっきりになる」と、その目的を語っている。
昨年8月にはサービス強化の一環として、事前登録を条件に携帯電話のカメラ機能を使用した場合に限った撮影も可能にするなど、人気回復に躍起の日本ビーチバレー界。露出度アップの新ユニフォームは4月4日に予定される会見でお披露目される。
「JBVツアー2012」は「スポーツクラブNASオープン(仮称)」(5月4日〜6日=東京・お台場海浜公園)で開幕。「川崎市長杯(女子のみ)」(10月6日〜8日=神奈川・川崎マリエンビーチバレーコート)まで、全7大会が開催される。昨季、低迷した浅尾は今季、ベテランの浦田景子(34)と新ペアを組む。ユニフォームの露出度アップもさることながら、やはり浅尾の活躍が人気回復へのカギとなるだろう。
(落合一郎)
参考サイト:http://www.jbvtour.jp/wp-content/uploads/2012/02/JBVtour2012.pdf