今回は23歳でIT関連企業勤務の女性からの相談。歳の離れた男性を好きになってしまったことでのお悩み。相手の年齢は48歳とのこと。カレと結婚し、子供が欲しいが、子供の将来を考えると悩んでしまうとのこと。こんな質問にも下田美咲は丁寧に答えてくれた。
【下田美咲の回答】
お父さんが(極端に)年老いていると、子供が不憫な想いをするのではと考えているのであれば、子どもにとって最も重要なことは両親の仲の良さです。愛し合っている感です。
お父さんが老人であることよりも自分を作った2人の仲が悪い方が、ずっとずっと辛くて悲しいです。2人が、一緒になったことについて常に大満足そうならそれは、2人の子どもとして生まれた者冥利に尽きるというか、お父さんが老人でも、お母さんとラブラブなら、わりと問題ないです。
※子どもが生まれると、長生きする気が起きるし、幼稚園の送り迎えしている間にパパ友の影響なんかを受けて、若返っていく、という説もあり。
「旦那が早めに死ぬだろうから、生活が不安」ということであればそんなことは、どちらにせよです。誰と結婚しようが、常に、一寸先は闇です。あなたが同い年のお金持ちと結婚したとしてもその財産も、彼の寿命も、すごく不安定なもので天災や病気で、あっけなく失う可能性は常にあります。誰と結婚しても、財力の絶対的安定は、ありえません。
さらに子どものことを考えるのであれば、お父さん役を選抜するにあたり重要視すべきなのは「良質な遺伝子か」、です。この人の骨格、肌質、体質。それらが遺伝した身体は、快適な人生を送れそうか? それを考えてください。太りやすい遺伝子でもいいのか、薄毛になりやすい遺伝子でいいのか、肌が弱い遺伝子でいいのか。子どものことを考えて子どもを作るなら、相手を種馬として見てください。
ちなみにもしあなたがまだその48歳の方と付き合っていなくて、付き合うかどうか迷っている場合、あなた次第で付き合えそうなら、とりあえず付き合っておいたほうが良いです。何故なら、ほとんどのカップルは別れます。好きなまま、恋心を封印すると気持ちがしっかり保存されてしまい、いつまでも引きずることになりますが、ちゃんと付き合えば、ほとんどの場合は、そのうち好きじゃなくなります(破局)。その恋心に捕われないために、きちんと失うために、好きなら、交際に発展させましょう。
稀に、付き合っていくうちにどんどん好きになっていく場合があります。過ごせば過ごすほど惚れて、添い遂げたくなったとしたら。
確かに、すごく年上の人は残りの寿命が短い設定なので、長く生きても一緒に居られるのは、あと30年くらいかー…という想像をしては、物悲しくなるとは思います。ただ、男女とは、不安や悲しみなどがある方がお熱くなれるシステムになっています。その意味で、48歳の彼とあなたは、温かい家庭を築きやすいです。
結婚相手として、決して悪くはないですね。
「子どものことを考えて子どもを作るなら、相手を種馬として見てください」とは思わずうなってしまうような名案。6月3日に発売される「生きているだけで死にたくなるような世の中で 生きていてもいいような気がしてくる119の名案」にも、多くの悩み相談があるので注目だ。
【下田美咲(しもだ・みさき)】
1989年生まれ。
中学時代に世の中と大人に対する理不尽を感じたことをキッカケに、勉強への興味を失う。特に秀でた才能がない自分が「苦手なことを一切せずに生きていく方法」を模索するため、哲学書と自己啓発本と官能小説を読み漁る一方で、身体を張って愛と契りについて研究し、友人宅を泊まり歩いて家族についてのデータを集める10代を過ごしてきた。
「気の持ちようで悩みは解決できない」「必要なのは名言ではなく名案」という独自の人生哲学を打ち立てた後、Twitterでつぶやきを始めたところ、多くの共感を呼びフォロワーが急増。全国から悩み相談が寄せられるようになった。その悩みに対する返信が「具体的かつ効果的」「今まで聞いたことがない回答」と瞬く間に話題になり、「シモリアン」と呼ばれるファン組織が出来るほどに。2013年、6年半のニート生活に終止符を打ち、自分都合で生きていくための会社「ミサキ式」を設立。現在、同社の会長兼社長。