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「24」のジャック・バウアーが出ていた変態フェチ映画ってなに?

 キーファー・サザーランドが出ている映画の中でも、とりわけ奇天烈な映画がある。それが、『フリーウエイ』(1996)だ。ウィキぺディア項目にも無く、カルトな存在である。テレビドラマ「24」ですっかりおなじみのキーファが主演、アカデミー主演女優賞のリース・ウィザスプーンが共演しているが、なんじゃこりゃ? という感じで、キーファー自身「いままでで最高」と言っている。そんな、最高の”フェチ”映画、なのだ。
 
 主人公のボブ(キーファー)は、精神科医に扮し、女性をレイプして殺す連続殺人鬼。 絵に描いたような不良少女のバネッサ(リース)は身寄りもお金も無くなり街頭売春に立つ。ボブは車で彼女に近づくものの「遠くに住むキミのおばあちゃんのところまで送ってあげるよ」そう優しい言葉でバネッサを喜ばせる。2人はフリーウエイへ。

 「知らない相手のほうが家の不幸とか、たくさんしゃべれちゃうことってあるわよねー」偽医者ボブのカウンセリングに心酔し、下品な笑顔を見せるリース演じるDQNぶりは、家柄のわりに顔が下品な彼女にとって(笑)、まさにハマり役。とてもアメリカ独立宣言に署名した大学長の子孫(らしいです)とは思えない。きっとファンならずとも股間を熱くしてしまうだろう。日本の女性からも広く「かわいい!」と支持があるのではないか。

 やがてボブは「ここから僕の編み出したショックセラピーに入るよ」と、彼女に汚い言葉を言わせて、しばし黙りこみ興奮。ここらへんも失笑ポイントだ。絵に描いたようにキレるバネッサ。遂に銃を片手にレイプしようとするシリアルキラーのボブ。

 だが、隙を見せたボブが銃を取られ絶体絶命。ボブの頭に銃口を突きつけ「神を信じる?」と聞くバネッサに、泣いて助けを請うボブだが、結局あっさり撃たれてしまう。すると、あろうことか、キーファーが断末魔のうめき声で苦しむ姿はほぼ放送禁止のリアルさ。(笑)みていられない。
 神様、正当防衛をお許しください、ということで夜空に手を合わせるメルヘン気分のバネッサに、流れ星が一筋。わけわからず。
 死んだかと思われたボブは、その後バネッサの法廷に、頭を柱で固定した奇天烈なギプス姿で車椅子に乗って登場、怪我で崩壊した表情も含め、その姿は迫力満点だが、バネッサはひとめ見て、爆笑。もう、めちゃくちゃである。

 キーファがきりきりと車椅子で動き回る姿は、日本のギプスマニアの女性ファンの心をわし掴みかもしれない。
 ボブは復讐を果たせるのか? それとも…。

 「いままで演技した中で最高に乗った」「悪のりして、カットがかかるとこらえていたスタッフが爆笑して楽しかった」とは、キーファの撮影談話。この姿でリース演じるバネッサを追い掛け回す姿は必見である。

 製作総指揮はオリバー・ストーンで、映画の質のほうも超A級、というのがまたミソだ。
 邦題を『連鎖犯罪』といったが、現在原題の『フリーウエイ』でDVD発売中。2人のキャラはあくまでものすごく濃い。そこがいい。

ライター 澤田瑛和

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