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漫画「へうげもの」が現代アート界にぶっこむ!

 先日第14回手塚治虫文化賞を受賞した漫画「へうげもの」。現在週間モーニングで掲載されている、異色の陶芸漫画である。これまでもホテルやギャラリー、伊勢丹などで、漫画の世界に共鳴した若手陶芸家の作品を展示販売してきたが、今春初めて現代アートフェアに参戦する!

 へうげもの担当者によれば、これまで、東京のアートフェアにも誘われていたそうである。しかし自分達の方から「へうげものはアートである、とは言いたくなかった」とのこと。今回、参加を踏み切ったのは何故だろうか? 「主催者の石橋さんの現代アートの壁を京都から壊したいという熱意に共鳴しました。わかりやすいエンターテイメントである漫画と、わかりにくい現代アート。お互い自家中毒になってしまう前に中和させたい。」ぬひょっ! 漫画だけでなく、担当者もアツい!!

 現代アートと漫画やアニメのコラボ自体は目新しいことではない。ガンダム、エヴァンゲリオン、長蛇の列に会期延長となったバガボンドの展覧会も記憶に新しい。しかしどれも、会場に詰めかけたのは漫画やアニメ作品のファンである。現代アートフェアって、会場は鼻の高いコレクターばかりなんじゃないの? 担当者は「ホント申し訳ありませんって感じです」と記者の笑いを誘った。「漫画は総合芸術です。現代アートはひとつの観念ではないでしょうか。門外漢が僭越ですが、真剣にやっています」。

 ホテルの4階を貸し切って行われるフェアには、日本現代アートの大御所ギャラリーが名を連ねている。高額な作家作品の中、「へうげもの」は、若手陶芸家七人侍の新作に加え、漫画の世界を使ったコラボ作品、シマダヒデアキ(L.S.D)のグラフィックや、他社比社によるハンドメイドキーホルダーなど、一般人の財布にも優しい作品を展示販売するそうだ。現代アートの敷居を、漫画へうげものは壊せるのだろうか!?現代の千利休に目が離せない。

へうげものofficial blog http://hyouge.exblog.jp/
京都アートフェア(5月7〜9日) http://www.artfairkyoto.com/

(戦わない戦隊 幻想戦隊レモネード隊長檸檬)

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