同社では、アップルウォッチのなかでも最も安い「アップルウォッチスポーツ」を分解し、その一つ一つの部品のメーカーと販売価格を算出。その結果、一本あたりの製造コストは、加工費を含めても83.7ドル(約1万円)でしかなかったという。日本では4万2800円で売られているから、原価率はたったの約25%だ。
アップルウォッチには18Kゴールドで作られた200万円を超える商品もあるが、大手家電量販店の店員いわく「18Kゴールドも、スポーツも、ムーブメントの中身は全く一緒」だという。
もっとも、アップル社が法外なボッタクリをしているのかというと、実はそうでもないと同店員は語る。
「スイスの某有名高級時計メーカーも原価率では20%前後です。高級時計なんていうのは、その時計を身につけているというブランドにお金を払うわけです。ゴールドのシリーズは中国で富裕層にバカ売れだそうですよ。もともと向こうの人は金のアクセサリーが大好きですからね」
今のところ日本では様子見な感のある同製品だが、中国では大人気になるかもしれない。(明大昭平)