「法の番人として、扱う事案の真相を真剣に追求しようとする裁判官。そして、自身の出世を最優先する“サラリーマン型”の裁判官です」
A氏によると、出世を目論む裁判官が多い原因は、彼らの勤務環境にあるという。
「実は裁判官はとても人事異動が多い職業なんです。年齢に関係なく2〜3年毎に全国を転々とさせられます。それも自分の出身地などお構いなしに。そうなると、いかにはやく中央(高裁・最高裁)に戻るかを目指す裁判官がでてくるわけです」
結果、裁判では検察側と弁護側の言い分を聞いたふりしつつ、頭の中では自身の出世を考えている裁判官が現れることになるという。
「出世を考える裁判官の特徴は、求刑の8掛けの量刑を言い渡すんです。出世欲に溢れるうちの県のK裁判官は就任以来、いつも検察側が懲役10年と言えば、懲役8年。お陰でK裁判官の裁判では、取材する前から原稿が書けますよ」
お決まりの判決しか出さない裁判官が、あなたの街にもいるかも…。(明大昭平)