AKB48にとって単独では初となる東京ドームコンサートは、“学校”がテーマ。教室や体育館、ロッカーなどをモチーフにしたステージセットが組まれた。「行ってきまーす!」の挨拶とともにメンバーが自転車で会場内を走り、通学するかのようにステージに登場して幕開けとなった。
その後もコンサートを通じて、(ダンサーが扮した)先生による「起立、礼、着席」、机・椅子や教科書を使ったダンス、学級委員選挙、曲の合間に流れるチャイム音などが演出に散りばめられ、生徒となったメンバーたちがパフォーマンスを繰り広げた。
前半から中盤を盛り上げたのは、5対5のダンスバトルで魅せた「50%」、兼任メンバーによる「ガラスのI LOVE YOU」、“まゆゆきりん”ふたりの「青空のそばにいて」などの多彩なユニット曲。
他の誰よりもフリフリのアイドル衣装で「倒れるくらい踊っちゃうゾ!」と、“まりり”こと大人AKB48の塚本まり子が「上からマリコ」を披露すれば、年齢的にはその娘でもおかしくないチーム8メンバーが、夏休みを利用して行った合宿の成果として、地元の名産を映像で紹介しながら「47の素敵な街」を元気いっぱいに披露した。
MCコーナーでは、柏木由紀と西野未姫による新旧リアクション対決、乃木坂46からの交換留学生・生駒里奈への10の質問などが行われ会場を盛り上げた。
いつもと異なる趣向で注目を集めたのは、スイング・ジャズメドレー。よりリズミカル&ダンサブルにアレンジされた「ポニーテールとシュシュ」「恋するフォーチュンクッキー」「GIVE ME FIVE!」などの楽曲に合わせ、ハットや傘を使った軽快なダンスやフライングパフォーマンスにメンバーが挑戦した。
本編最後の曲となる「アリガトウ」では入山杏奈がステージに登場し、“あんにん”コールが巻き起こる中、「今日は最後の1曲だけですけど、みんなと東京ドームのステージに立ててすごく嬉しいです」と挨拶。1曲のみの出演となったが、充実の笑顔でファンの皆様の声援に応えた。
最後は高橋みなみ総監督が「ありがとうございましたー! 明日のグループコンサートもよろしくお願いします!」と締めくくり、初日公演を終えた。