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ノア 森嶋猛の右足が急速に回復に向かっている

 次期シリーズ最終戦(7・18日本武道館大会)で力皇猛とのV2戦に臨むGHCヘビー級王者の森嶋猛。だが、6・14杉浦貴との初防衛戦で右足を負傷していまだ癒えないまま。次期防衛戦に黄色信号が点灯し始めていたが、ここにきて2つの超回復術によって劇的に戦闘態勢を整えつつある。

 ライバル力皇との防衛戦に臨む森嶋。だが、初防衛戦で右足首を負傷してしまった。ノア初の欧州興行をこなすスケジュールも重なり、不安を抱えたまま29日に東京・後楽園ホールで開幕するV2ロードに突入する。
 満身創痍のコンディションとあって早くも王座陥落の危機さえささやかれ始めているが、「痛み止めの薬を飲んでやっていく。その時やることをやるだけ」と本人に悲壮感は全くない。そればかりか「チャンピオンとしてシングルマッチは全部タイトルマッチのつもりでやる。毎日やってもいいし、1日2試合やってもいい」とダブルヘッダーさえ辞さない覚悟を示すなど、気力は充実している。
 決して右足の状態はかんばしくない。浅子覚トレーナーによれば「普通の人なら歩けない」ほどの重傷を抱えている。それでも森嶋が強気な発言に終始する背景には、2つの秘密兵器の存在がある。
 まず1つ目はNASAが開発したという1台数百万円する「アキュースコープ」というハイテク医療機器。多くのアスリートも愛用しているという特殊な装置で、負傷箇所に電気療法を施している。
 もう1つが浅子トレーナーの手技療法。“マジックハンド”とも称される絶妙なマッサージによる治療も毎日欠かさず受け、右足首はメキメキと回復している。
 2大超回復術の甲斐あって回復力が大幅にアップしており、カカトしか付けない状態だった足が、現在では土踏まずをベッタリ地面につけて歩けるまでになった。タイトルマッチ当日までには完全復活しそうなムードだ。
 「最終戦で爆発させたい」。不安要素が解消して舌も滑らかになった王者。V2に向けて灯っていた黄色いランプは青に戻りつつある。

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