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内外流みんなの投資大作戦 イラクディナールが数百倍に!?

 米オバマ大統領がイラクからの撤兵計画を発表したのを機に、にわかに注目されているのがイラクの“復興特需”。まだ治安状態に問題は残るが、日本からも経済人が現地入り、経済協力を協議している。ちまたの投資家にもチャンス到来は近いと見てよく、中でもお勧めは通貨イラクディナールの値上がりに期待する投資術。4、5倍はおろか数百倍になる可能性があるのだ。

 オバマ大統領のイラク撤兵計画によれば、9月までに1万2000人の兵隊を引き上げ、2011年までには完全撤兵することになっている。それに伴って、企業や民間の間にイラクの経済復興、いわば“復興特需”への期待が高まっている。
 国際通貨基金(IMF)は、08年のイラクのGDP成長率は9.8%、09年は7.7%になると推定。実質的に経済は回復軌道に乗ると推測している。08年の経済規模では中国の約47分の1にすぎないが、成長率は上回っている。世界同時不況、先の見えない泥沼にはまっている国が多い中で、変動要因は大きいが比較的、見通しは明るいのがイラクといえる。
 海外の企業もイラクの成長を見越し、取引の拡大を図っている。米ゼネラルエレクトリック(GE)は発電機の納入を決め、ロイヤルダッチシェルはガス田開発への参入を決定している。中国は相変わらず油田開発を進めている。日本外務省も「撤退に伴い、治安は改善するだろう」と楽観的だ。

 治安さえ回復すれば、世界第3位の石油埋蔵量を誇るイラクの経済成長は、長期的な資源価格の上昇を考えれば充分に想定できる。
 そして、個人投資家の間で話題になっているのが、イラク通貨への投資だ。イラクの通貨、イラクディナールを購入し、イラク経済の回復を期待するものだ。
 イラクディナールは現在、最安値にあるといってよく都内の一部の両替商で購入できる。
 現在の価格は2万5000イラクディナール札1枚が8800円前後である。それが経済成長と共に高騰し、1990年のレベルまで戻ると、なんと400万円を越えることになる。実に450倍だ。ネットでも購入可能、円への換金証もついている。
 ジョークに近い話だが、「上野公園あたりのイラク人から買ったほうがまし」という声もある。その方が、より円に有利な交換レートになるらしい。
 また、「1、2年では回復し切らないだろうが、長期保有するつもりなら宝くじを買うより確率は、はるかに高い」との見方もある。
 ある両替商は「経済が復興しても、300倍は無理。行っても数倍程度でしょう」と冷静だが、イラクディナールを求める顧客は確実に増えている。当然、リスクを説明した上で販売しているが、昨年9月と比較して月間取扱量は20倍になっているという。
 テロなどによる死亡者数は減ったといっても、まだ月500人の水準が続いている。治安回復が海外からの企業や資本の参入には必要不可欠になる。
 3月1日、三菱商事や石油資源開発など日本企業12社の代表が、政府代表と共にバクダットを訪問。石油権益や治安状態などについて活発に意見交換した。
 オバマ大統領のグリーン・ニューディールに関しては、その効果を疑問視する声が多い。その一方、イラク撤退後の経済成長は期待大だ。

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