初回の視聴率は11.9%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と2桁発進。かつてNHKで大森南朋が主演して人気を博した『ハゲタカ』だけに、まずは期待通りと言えるが、主人公の鷲津は原作では渋い中年の設定で、「綾野では若過ぎる」という声もネット上で集中している。
「原作では、酸いも甘いも知っているベテランのファンドマネージャーが渋い魅力を放っていましたし、大森もそうした味を出していました。そんなところも人気で『ハゲタカ』は映画化にまでなりました。今回、綾野が演じる鷲津は、迫力がありますが、いかんせん若過ぎる。視聴者が付いて来れるかどうか疑問です」(演出家)
そんな評価を綾野はどう裏切ってくれるのか。綾野は綾野なりに「あんたのような経営者が日本を腐らしていくんだ!」と太い声で怒鳴るなど、迫力満点な演技を見せていたが…。SNSではおおむね手厳しい。
「鷲津があんなに若いと周囲のベテランがついていくのが不思議に見える」
「原作に忠実に中年俳優にしてほしかった。せめて竹野内豊にしてくれ」
「白髪交じりのメイクにするとか、年齢が進んだ設定にすればよかった」
「あんな若い男がファンド代表という設定自体がおかしい」
このような批判的な書き込みばかりだ。
「この先、原作では『クラウンセンチュリーホテル』のフロントマネージャー・松平貴子(沢尻エリカ)が、実家である老舗ホテルの再建を鷲津に託すことになり、2人が急接近していきます。沢尻との掛け合いにも注目でしょう」(同)
NHK版の『ハゲタカ』とは違う民放らしい『ハゲタカ』だったという、いい意味での“裏切り”という評価もあった。第2話以降も大いに注目だ。