この収入格差について、ドランクドラゴン鈴木拓が11月10日放送の「アメトーーク!」(テレビ朝日系)にピンで出演した際に思わずボヤいてしまったとして、注目を集めている。
鈴木も「はねるのトびら」中では奮わない実家の居酒屋や取り柄のない自分、スベリ芸人としてのキャラなどを出して、地味ながらも自身の独特のキャラで活躍しているように思えたのだが、一体どういうことなのか?
この日の「アメトーーク!」では、「芸人の新ルールを考えよう!」と題し普段不満に感じている業界の変なルールやしきたりについて議論し、新たなルールを考えるという企画だった。鈴木は「最近旅番組に出演する機会が増えているため気づいた事」として、旅先での名物や美味しいお店に入る前に「ここが○○で有名な○○ですね」等と小芝居しながら入る一連の流れがいらないと指摘。
その理由について、彼は「昨年末までは相方のピンの仕事のギャラも折半していたけど、今年はギャラの折半は辞めたから自分でも働かなくてはいけなくなった」その結果、旅番組への出演が多くなったことを述べ、「小芝居するのは嫌だけどロケはやりたい、やらないと食っていけないから」と説明した。
鈴木の相方の塚地武雅は、お笑いだけでなく俳優としても才能を開花させており、ピンでドラマやバラエティに出演する等、多岐に渡って活躍を見せている。そして、塚地がピンで得たギャラについても、コンビで折半していることも、以前から二人共に公言しており、このことは二人のネタのようにもなっていた。
しかし、この放送を見た視聴者から、鈴木の一連の発言に対して異論が噴出。「それは言っちゃダメでしょ」「むしろ今まで塚地がよく我慢していたなと…鈴木も甘えすぎ」「他力本願にしてきたツケ。働かざる者食うべからず」との厳しい意見が飛び出していた。
確かに、近年の塚地のピンでの活躍には目覚ましい物がある。平成版「裸の大将」としての顔や、「美咲ナンバーワン!!」(日本テレビ系列)や「ハンチョウ〜神南署安積班〜シリーズ4 〜正義の代償〜」(TBS系列)など、ドラマ出演は年々増えていっている。
そして鈴木自身にも独特のキャラがあるので、「もう少し頑張れば大成できるのに、勿体ない」とする関係者の見方もある。
収入格差のあるお笑い芸人コンビはさして珍しくない。例えば品川庄司や、次長課長等もその代表的な例といえる。たとえ格差があってもピンの時は自身のキャラを活かして仕事をこなしているのが普通だ。塚地としても、大事な相方の事、特に彼の家庭などの背景を思って今まで折半にしていたのかもしれないが、今度は彼に対して、もう少し自分でも活躍をみせるべきだと、厳しい大人の対応をしたのではないだろうか…。