普通ならばこういったシーンは撮影中や編集中にスタッフが気づいて訂正が入るはずなのだろうが、今回は誰にも気づかれず視聴者によって指摘される結果となった。携帯電話のように上下が明確に分かる物ではないし、小さい物のために気づかれなかったのか? それとも、演技に入ってさっとiPhoneを取り出した際、演者である及川自身は上下逆で出してしまったことに気づいていたが、それだけでNGにしてしまうと他の演者やスタッフに迷惑が掛かると考え、そのまま演技続行。結果として最後までスタッフに気づかれることもなかった…という事なのだろうか。
この事が判明すると、視聴者は驚気を隠せなかったものの、「ミッチーはガラケー派?」「もしかして機械オンチ?」そして「でも、少し欠点が合った方が良い」と、むしろ好意的にとられていた。ネットユーザーの中には「これは劇中の暗号だ!」「このミスをバラしたのは右京さん本人だ」等と面白ネタで盛り上がる者もいたほどだった。
よく似た事例はつい最近にもあった。タレントの釈由美子が10月に「新型iPhone」を購入したことをブログに書き、ご機嫌な様子を写真画像付きで掲載していたのだが、どうも添付画像の“iPhone”のデザインが違う? ファンやブログの読者が疑問に思い始めた所、次の日のブログで「昨日、あんなに嬉しそうに新型iPhone自慢をしていましたが、どうやら、この子は“iPod touch”という子らしいです(中略)しょぼーん」と訂正報告をする結果となった。しかし、彼女はアプリケーションを使えばテレビ電話も出来ることや、iPhoneで紹介されている機能と似た機能を使えることなどを上げて「これを、スマホと呼ばずに何と呼ぶの」「ようは、ニュアンスの問題ですかね」と食い下がっていた。この時も、彼女の機械オンチな点やおっちょこちょいな一面に、逆に親近感が湧いたとの話が出ていた。
こういった機械オンチな側面について、実際に公言している人もいる。例えば石原良純や鈴木紗理奈、ケンドーコバヤシらだ。最近は家電芸人など、「ハイテクに強い」面を売りにしている芸能人が多いため、彼女達のような「機械オンチ」な人々はむしろ珍しい方だと言える。しかし、逆にこの「意外な一面」が一見取っつきにくい芸能人達に対して親しみやすさを感じさせ、愛されキャラへと変える一要因となっている、とする見方もある。
前述の及川光博の場合は本当の機械オンチだったのか、それとも演技上で出たものだったのか? ともあれ何かと話題になり、注目を浴びている人物だけに、興味は尽きない所だ。