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レピッシュ・マグミの「音楽玉手箱」今週はこの1枚を聞け!<第108回>

 毎週金曜日に連載するレピッシュのマグミによるオススメCDを紹介する企画の第108回目。マグミがDJの際にいつも持ち歩く音楽玉手箱」(CDボックス)から、今週のオススメCDをピックアップしてもらった。

◇今週のこの1枚◇Various「Ska-Ville USA Volume 3」(1988年/Skank Records US)

 オムニバスのskaのアルバムですが、たまには、思い出深いものを紹介するのも面白いかと思い選びました。

 イギリスの2TONEブームから約10年後にnew york skaと呼ばれるムーブメントが発生しました。丁度その頃、レピッシュもトッド・ラングレンとのレコーディングでニューヨークに滞在していて、レコーディングが終わり、マンハッタンのライブハウスならどこでも出入り自由なイベントに出演することが決定して、私たちは、まさしくnew york skaの面子と一緒にCBGBでライブをしました。

 ラモーンズ、トーキング・ヘッズ、デボラ・ハリーなど数々の有名なアーティストを輩出した老舗のライブハウスに出演できるだけで嬉しかったのですが、さらにnew york skaの面子とやれて、そのムーブメントを体感できるということで興奮したのを覚えています。オーディエンスが個性的で、ハイティーンの若者たちが坊主頭に襟足だけを伸ばしているヘアスタイルだったのを覚えています。満員のお客さんで、まさしくムーブメントの真っ只中という感じで、物凄い盛り上がりを感じたのですが、私たちの出番が最後だったため、前のバンドでほとんど帰ってしまい、一時はどうなるかと思ったのですが、出演者のバンドの皆んなが凄い勢いで盛り上げてくれましたね。

 この日、イベントを仕切っていた兄貴分的なザ・トースターズのメンバーから「実は東洋から来た訳の分からないバンドだから最後にしたんだ。申し訳ない。アメリカ人を心の狭い奴だと思わないでくれ。今度また一緒にやろう。」と言われて、嬉しかったのを覚えています。ザ・ニューヨーク・シチズンズのメンバーからは、やけになつかれて、「もうずっと飲んでようぜ。このままニューヨークに住んじゃえ。」と言われて、後ろ髪を引かれた記憶もいい思い出ですね。

 このアルバムは、音はチープながらも各バンドが個性的で、名曲もいくつか収録されています。中でも、ブレイクする前のノー・ダウトもこのムーブメントの出身で、「Everything's Wrong」という曲は、とってもクールで、昔よくDJでも流してました。skaマニアな方は、マストアイテムですね。

■マグミ オフィシャルウェブサイト http://magumi.jp/main.html
■ライブ日程はこちら http://npn.co.jp/newsrelease/detail/5453947/

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