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全日本プロレス 船木 20年ぶり“宝刀”抜く

 全日本プロレス8・30両国国技館大会で約20年ぶりにプロレス復帰する船木誠勝が10日、都内のスカパーJSAT本社で会見に臨み、かつての盟友、鈴木みのるの挑発を軽く受け流した。プロレス復帰に向けて、原点回帰を誓った船木は、宝刀を抜くことを予告。また、小島聡との剛腕対決が決定したプロレスリング・ノアの小橋建太は、魂のラリアートをぶち込むことを宣言した。

 この日、6・10後楽園ホール大会にサプライズゲストとして登場以来、初めて公の場に姿を現わした船木。この日は、30日の両国大会でタッグを組む武藤敬司、対戦相手の“黒いカリスマ”蝶野正洋とともに同期デビューの3人で会見した。
 本来であれば、パンクラス退社後、袂を分かっている盟友・みのるとの初遭遇が実現するはずだったが、連絡がつかず性悪男は欠席。まさかの“会見ボイコット”に怒り心頭かと思いきや「鈴木らしいな。こういう感じのスタイルは変わらないですね」と大人の対応を見せた。
 みのるが挑発的なコメントを残していることについても「昔からそういうスタイルで人の悪口を言ってのしあがるタイプ。そのへんも変わってないな」と軽くいなしてみせた。
 船木にとってみれば、鈴木との対戦ももちろんだが、かつての同じ釜の飯を食った仲間とリング上で“再会”することも楽しみのひとつ。
 「20数年ぶりに武藤選手、蝶野選手と試合が出来ることを楽しみにしています。それだけ4年間、新日本にいた頃が懐かしい」と感慨深げ。

 およそ20日後に迫った試合に向けて、全日本の道場で合同練習にも参加。若手レスラーと汗を流し、着々と準備を進めている。
 「昔、新日本でやっていた頃から、UWF、パンクラスと20数年をすべて総合して、出していきたい。中でもドロップキックは、大々的に出していきたい。20歳くらいまでよく使っていた技ですし」と予告。
 ドロップキックは船木にとっては切り札ともいえる武器。蝶野、みのる組にこれまで培ってきたすべての想いをぶつけるつもりでいる船木。武藤敬司デビュー25周年、自らのプロレス復帰に“祝砲”をぶっ放す。

◎闘志を燃やす2人
 武藤 蝶野、第二子誕生おめでとうございます。先日、船木の練習風景を見たけどびびるぜ。凄いいい動きしている。このメンバーの中で武藤敬司も存在感出せるように頑張ります。
 蝶野 25周年、武藤選手おめでとうございます。同期の武藤選手と船木選手とこの時期に同じリングに上がるとは思いませんでした。いい試合がマストでやらなければいけない。(船木は)後ろ姿を見てまだ10代ぐらいのエネルギーを感じました。何年かしか同じリングでやってませんけど、年齢からしたら4つか5つぐらい若い。プロレスのセンスでは武藤さんより上じゃないかという感覚はありました。かなり危険な香りも漂ってますががんばります。

◎鉄人・小橋 魂のラリアート宣言
 “鉄人”小橋は6人タッグで小島との対戦が決定。古巣・全日本との対抗戦に向けて早くも闘志をむき出しにした。
 菊地毅&伊藤旭彦と組み小島&KAI&大和と対戦することが決定した小橋。全日本には9年ぶりの参戦となるが「他団体のリングに上がる気持ちですね。過去の全日本に上がるという気持ちはありません」とキッパリ。
 鉄人は「リングに上がること自体が(対抗戦)という気持ち。今回は三冠戦だったり、武藤選手の25周年だったり、その試合に負けない試合をすることが大事だと思う」と早くも対抗意識を全面に打ち出した。
 この日の会見で小島から「私のラリアートが小橋選手のラリアートより上だということを証明したい」と挑発され、鉄人の闘志に完全に着火。「自分の魂を込めたものを打ち込みたい」と豪腕を振りかざしていた。

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