大阪府警枚岡署の男性巡査部長(40)が、後輩の警察官4人に対して、大食いを強要したとして、昨年12月25日付で所属長訓戒処分を受けていたことが分かった。巡査部長は同日付で、依願退職した。
府警監察室によると、元巡査部長は同署の交番勤務だった10年6〜12月、別の交番にいる後輩の巡査長(33)に、“自腹”で大量の食べ物を買わせ、無理やり食べさせる嫌がらせ行為を複数回にわたってしていた。
一度に食べさせた量は、ハンバーガー15個、アメリカンドッグ10本、ドーナツ15個、大盛りのカップ焼きそば3個など。非番の日には、レストランのバイキングに連れて行き、大食いをさせていた。その際の支払いは割り勘だった。後輩の巡査部長はこの間に、体重73キロから88キロに激太りしたという。
さらに、10年2月〜13年10月、交番勤務の別の後輩の3人に対しても、同様の大食い強要をしていた。
後輩が仕事でミスをしたり、柔剣道などの大会で負けたりすると、元巡査部長は罰ゲームとして大食いをさせた。
元巡査部長は自分の名前を付けた「軍団」を作り、後輩4人を団員とみなしていた。「部下を鍛えるとともに、遊び心も大事だと思った。自分も以前やらされていた」と説明。その一方で、「嫌な顔をするのを見たかった」とも話しており、イジメそのもの。
大食いを強要された後輩の1人から、府警に「迷惑している」と相談があり、問題が発覚した。
(蔵元英二)