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大阪の高2男子がバスケットボール部顧問教諭の体罰苦に自殺か

 大阪でショッキングな事件が起きてしまった。

 大阪市教育委員会が1月8日、大阪市役所で記者会見し、市立桜宮高校(同市都島区)2年のバスケットボール部主将の男子生徒(当時17)が昨年末、自殺したと発表した。自殺の前日にはバスケ部の顧問の男性教諭(47)から、体罰を受けていたことも明らかにした。

 自室には家族宛ての遺書に加え、「たたかれ、つらい」と書かれた顧問への手紙も見つかった。顧問は体罰自体については認め、「(自殺)前日以外に1〜2回」と話しているが、日常的に体罰が行われていた可能性もある。

 市教委によると、昨年12月23日午前6時半頃、自宅2階の自室で生徒が制服のネクタイで首をつっているのを母親が発見。119番通報したが、搬送先の病院で死亡が確認された。生徒は前日の練習試合でミスをして、顧問に複数回、平手でたたかれたという。

 永井哲郎教育長は「現時点で(自殺と)因果関係があると断定はできないが、深刻に受け止めている。体罰は決してあってはならない」と謝罪した。

 この顧問に関しては、11年9月に「体罰を行っている」との情報が市教委に寄せられたが、同校が顧問に聞き取りをした結果、「体罰はなかった」と報告。市教委では同校側の報告を鵜呑みにして、何の対処もしていなかった。

 同校では生徒の自殺から4日後(12月27日)に、男女バスケ部の部員50人(男子20人、女子30人)を対象に無記名のアンケートを実施。このうち21人(男子12人、女子9人)が殴られたり、たたかれたりしたことがあると回答。顧問が体罰を加えているのを見たことがあると答えたのは、ほぼ全員の48人(男子19人、女子29人)。

 自殺前日に当該生徒に対する体罰を見たかについては、22人(男子14人、女子8人)があると回答。それ以前に当該生徒に対する体罰を見たかについては、38人(男子18人、女子20人)があると答えている。体罰の中身はビンタとたたくが大半だった。

 顧問は94年4月に同校に着任。保健体育の担当で、男女バスケ部の顧問として、熱血指導で知られ、男子は過去5年間で3回インターハイに出場する強豪校に育てた。16歳以下の男子日本代表チームのアシスタントコーチも務めていた。

 市教委は今回のアンケート結果を踏まえ、「慎重な調査が必要。日常的な体罰と確定することはできないが、否定もできない」との見解を示した。すでに、弁護士らで構成する外部監察チームに調査を依頼したという。また、大阪府警は、男子生徒への体罰が傷害などに当たる可能性もあるとみて捜査を始め、顧問や関係者らから事情を聴くなどして当時の経緯を調べる。

 この報を受け、橋下徹大阪市長は「子どもが体罰を見聞きしているのに、先生が分からないって、どんな学校なのか。最悪」「きちんとした対応が取られなかった。教育現場の最悪の大失態だ」と激怒。橋下市長は「教育委員会に任せておけない。ボクが責任をもって事実解明をやります」と話した。また、体罰やいじめの重大事案で、市長が市教委を飛び越え、学校側に直接指揮することを可能にする条例制定を検討するよう指示したことを明らかにした。
(蔵元英二)

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