search
とじる
トップ > スポーツ > 松井秀喜が原巨人と決別! 次期監督が完全消滅

松井秀喜が原巨人と決別! 次期監督が完全消滅

pic pic

提供:週刊実話

 ポスト原辰徳監督(60)の筆頭候補とみられていた松井秀喜氏(44)が宮崎キャンプの“臨時コーチ”を断ったことで、物議を醸している。師匠である長嶋茂雄終身名誉監督も、胆石の治療で昨年7月から年末まで入院した影響で宮崎入りを断念…。近年、キャンプの盛り上げに一役買っていた両雄が揃ってキャンセルしたことで選手も地元ファンもいささか意気消沈――。

「巨人軍の選手をはじめ、コーチ、監督が一緒になって頑張ってもらいたい。今年は新たな巨人軍になると思う」
 これは巨人の山口寿一オーナーが2月9日の練習前、2万4000人が詰めかけたサンマリンスタジアム宮崎で、長嶋氏のメッセージとして代読したものだ。異例のメッセージは、順調なリハビリで長嶋氏が回復に向かっていることをアピールする狙いもあるが、“全権監督”となった原監督の「ミスター&ゴジラ」を排斥する動きを牽制する目的も込められているという。

 ある巨人OBの野球解説者は、松井氏の「宮崎入り断念」の背景にあるのが、GM兼任で絶対的指揮権を手にした原監督の“踏み絵”とし、次のように明かす。

 「ファン同様に原監督も、松井臨時コーチの到来を期待していた。松井氏がメディアやファンの前で原監督の下で指導すれば、2人の立つ位置が分かる。その延長線上で、今シーズンのオフにコーチ就任を正式に要請し、一軍総合コーチなどを経て2年目にヘッドコーチに昇格、そして3年目に、監督禅譲と考えていたようだ。しかし、松井氏は『若手選手の打撃指導を優先させたい』と、現職であるヤンキースのGM特別アドバイザー続投を発表。その結果、臨時コーチを断念したのが真相だろう」(前出・OB)

 原監督が「帝王学を授けたい」と願う根底には、巨人へのチーム愛がある。スター選手だった原監督自身、現役引退後はNHKキャスターとしてスポーツ全般を見て回った後で巨人に戻ったように、即監督には就任していない。読売新聞グループの意向に沿い、長嶋監督の下で野手総合コーチとヘッドコーチを1年ずつ経験し、3年目でようやく監督に就任した経緯がある。

 球団も引退後、「即監督」で結果が残せなかった高橋由伸前監督の反省から、次期監督には巨人の伝統、指導を継承してもらい、「その後で監督を」と考えているのだ。
「今回、監督を引き受けるにあたり、原監督は山口オーナーに『前回やり残した仕事が一つある。次の監督を育てなかったこと』と話したそうです。自分が長嶋さんの下で学んだように、次の監督にノウハウを授ける。これが、原監督が思い描く監督禅譲なのでしょう」(原監督と親しいテレビ局幹部)

 さらに、今シーズンの布陣で、あえて「ヘッドコーチを空席にしている」のは、次期監督のためだという。

 要するに、2年間服従すれば次期監督を約束するという“踏み絵”…。しかし、引き留める巨人首脳を振り払うようにメジャーへ転身し、名門球団の4番を務めたほか、ワールドシリーズでMVPに輝いた松井氏は、これを拒否。次元の高いプライドから、原巨人と袂を別つ道を選んだようだ。
「そこに、ここぞとばかりに割り込んできたのが、捕手に戻った阿部慎之助です。宮崎キャンプでは、昨季までとは一転、模範選手に変身しています」(前出・テレビ局幹部)

 メーン球場のサンマリンスタジアムでシートノックまでを終えた阿部は、捕手道具を手に小走りで隣接する新ブルペンへ直行。“バッテリーコーチ”として若手投手を指導しているのだ。
「次期監督争いで目の上のたんこぶだった松井氏が巨人と決別し、原監督の不満分子と目されていた内海哲也と長野久義は容赦なく放出された。機を見るに敏な阿部は『ここが勝負』と原監督にすり寄ったのです。原監督も、チームのボス猿を手懐ければ、あとの選手はもれなくついてくる。思惑が合致したのです」(ベテラン巨人担当記者)

 今季の巨人は、昨季119試合でマスクを被った小林誠司、西武からFAで獲得した炭谷銀仁朗、そして4年ぶりに捕手復帰した阿部が正妻を争う図式だ。2年目の大城卓三、4年目の宇佐見真吾も成長している。
「横一線からのスタートと言いますが、原監督の頭の中で正妻は強肩の小林と決めています。エース菅野智之の信頼が厚いのに加え、炭谷の昨季打率は2割4分8厘で小林と五十歩百歩。そこに割って入るのが強打の阿部ですが、監督の意を汲んで『自分は3番手でいい』と引いた。終盤に代打の切り札で登場し、そのまま捕手に就く作戦です。そうすれば球団が3年総額6億円の大枚をはたいて獲得した炭谷は2番手で済み、面子が保てるからです。まさしく処世術。出世が近づくと急に組織に従順になるという典型的パターンです」(スポーツ紙デスク)

 阿部は今年1年を“兼任コーチ”で費やし、来季は空席となっているヘッドコーチに就任。東京五輪明けの2021年シーズンに監督就任を思い描いている。これなら丁稚奉公が実質1年で済み、最短コースで監督の座が近付く。

 巨人ファンが心待ちする松井監督は消滅した……。

スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ