番組では道を歩く米倉氏に対して、ディレクターが取材を敢行。「お断りします」と拒否する同氏に対し、「フジテレビの『とくダネ!』ですけども、内田コーチのですね、あ、ごめんなさい内田コーチのですね、監督のことについて何かありませんか(発言のまま)」と声を掛ける様子が放送される。
そして中盤、伊藤利尋アナウンサーが日本大学広報に対し、内田前監督の進退などについて電話取材した結果をフリップで説明。そのなかでディレクターが「ちなみに、監督コーチの記者会見で司会を務められた米倉久邦氏は出社しているのか」と質問したことを明かす。
続けて、伊藤アナが取材対応者から「今応対しています私が一応本人です」と告げられたことを口にすると、なぜか小倉智昭と宋美玄を筆頭に、出演者は大爆笑。米倉氏が、
「あまり目立たないように静かに出社しております。何か入院したっていう情報が流れてたみたいですけれど、そういう事実はございません。仕事は殺到していますので、お手伝いするというぐらいですかね」
と発言したと説明する。
さらに、フリップで一連の取材対応が全て米倉氏によるものだったと明かすと、またも笑い声が。その後、記者会見でまずい対応をした米倉氏に対して、ジャーナリストが「1時間前にプレスに告知するのはありえない」「ものすごく丁寧な対応が求められるのですけど、今回はあまりにもお粗末な、大学広報史上に残る悪い見本として今後残っていくと思われます」とコメントした。
この様子が放送されると、視聴者から「何を笑っているのか」「今回は真摯に対応しているではないか」「取材に応じてもらった人間の対応ではない」「番組の対応もお粗末」と失笑を浴びせた『とくダネ!』出演者に批判の声が殺到することになった。
司会者としての対応はまずかったと言わざるを得ない米倉氏だが、今回はフジテレビの取材に対し真摯に対応しており、「笑われる」要素はなかったはず。会見の対応が悪かったとしても、今回の取材とは別の話で、米倉氏の名前が出ただけであざ笑うような放送は、不適切といわれても致し方ないだろう。