今回、リリースされる新作では、コルピクラーニのファンにお馴染みとなった「シュールな邦題」も健在である。
代表的なタイトルをいくつか上げると、『テキーラ飲んで萌え!(原題、Tequila)』、『酔いどれ頭(原題、Paat Pois Tai Hirteen)』、『野生肉のドン(原題、Korvesta Liha)』、『樽麦(原題、Tuoppi Oltta)』などがある。
以前、リリースしたアルバムの中でお酒を冠したタイトルの曲、『ウォッカ』を発表しているが、新作では『樽麦』と『テキーラ』を取り上げている。フィンランドのバンドが『テキーラ』とタイトルをつけたのは南米のファンに捧げているとのことだ。
どこか懐かしい民謡のメロディとメタル音楽を組み合わせたフォークメタルは世界のトップクラスであり、新作『コルピの神様』でも高いクオリティの楽曲が揃っている。
アルバムの最後を飾るボーナストラックには、レミー・キルミスターが率いるモーター・ヘッドの永遠の名曲、『Iron Fist(アイアンフィスト)』を森のカラーに染め上げ、コルピクラーニらしいカバーに仕上がっている。
個性的で荒々しいボーカルを響かせるフロントマン、ヨンネによると「フィンランド語のアルバムタイトル『Ukon Wacka』は古代、神々へ生贄を捧げるための宴会を表した言葉で、この宴会では特別なビールが用意され飲まれたと伝えられている。タイトルからも古代の雰囲気や民族音楽のフィーリングが伝わるし、歌詞も全てフィンランド語だ」と語っている。
KORPIKLAANI
「コルピの神様」(原題、UKON WACKA)
2011年3月23日リリース
※Photo by HARRI HINKKA
※発売元:キングレコード
http://www.kingrecords.co.jp/
※取材協力:ぶどう 忍
※記事:文科系忍者記者ドラゴン・ジョー(山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou