5月18日(水)、約半年ぶりとなる新曲「レーザービーム/微かなカオリ」をリリースしたPerfume。
2007年、「ポリリズム」が公共広告機構・NHK共同の環境・リサイクルキャンペーンCMに採用されたのがきっかけでPerfumeはブレイクを果たす。
それから4年がたち、現在では一見安定した人気を得ているPerfumeであるが、実際は彼女たちを取り巻く状況はやさしくはない。
ブレイク後の彼女たちにとっての最初の受難は次々と発覚したスキャンダルである。初期はアキバ層に支持され、生々しい恋愛とは無縁のデジタルアイドルのようなイメージで売り出されていただけに、スキャンダルのニュースには相当のダメージがあった。あーちゃんは2009年の5月、かしゆかも2009年5月、のっちは翌月の6月に相次いでスキャンダルが発覚した。これまでの勢いは一気に失速。アキバ層が後にブレイクを果たしたAKB48などの他のアイドルグループに流れたこともあり、ファン離れは深刻だ。
近年では女性K-POPグループの追撃もある。少女時代にKARA、いずれもPerfumeを意識したダンスパフォーマンスを売りにしている。
残るはプロデューサー中田ヤスタカのcapsuleのもともとの支持層、渋谷系音楽のファンであるが、最近の評価としては楽曲のマンネリ化が業界内では指摘されている。
新曲「レーザービーム/微かなカオリ」は音楽として高いクオリティの作品に仕上がっているが、「カーズ2」とのタイアップでプロモーションにしゃかりきにならなくてはいけないほど、Perfume人気に危機感を抱いているのだろうか!?
(川上三白眼 山口敏太郎事務所)