今回の動画でラミレス氏は撮影スタッフから「DeNAでもし現役ドラフトにお名前を挙げるとしたらどなたが活躍しそうですか?」と質問を受け、自身が移籍すれば面白いと思うDeNA選手を2人選ぶ。まず1人目にプロ4年目・25歳の外野手・蝦名達夫を挙げ、理由や移籍先に適した球団を説明した後、2人目に京山の名を挙げた。
京山はラミレス氏がDeNA監督1年目だった2016年のドラフト4位として入団し、翌2017年から昨季までに先発・リリーフとして通算12勝をマーク。ただ、今季は2月26日のOP戦で「1.2回3失点・被安打3・四球3」と精彩を欠くと、後を受けるも「1.1回無失点・被安打3・四球2」とピリッとしなかった同僚・阪口皓亮ともに、三浦大輔監督から「2人とも魅力を感じない」と酷評され即刻二軍行きに。迎えた今季もここまで一軍登板はない上、阪口は7月26日にヤクルトへトレード放出されている。
>>DeNA・宮崎、今季復帰は絶望? 球界OBが不安視「脇腹だったら時間かかる」、過去の怪我も悪影響か<<
三浦監督から干されているような状況が続いている京山だが、ラミレス氏は「もし阪神に移籍すれば2ケタは勝てるかもしれないね」と主張。阪神は今季、現役ドラフトでソフトバンクから加入した大竹耕太郎が9勝をマークしているが、京山も大竹に匹敵するような数字を残せる可能性はあると指摘した。
同氏は続けて「まだ年齢も若いし球も速い」、「ストレート、フォーク、スライダー、カット(ボール)を投げられるし、ある程度経験もありスタミナもあるので、他チームへ移籍すれば活躍するんじゃないかな」と京山の経験やポテンシャルを評しつつ、「彼ならまだ活躍できるよ!」と復活に太鼓判を押した。
ラミレス氏の発言を受け、ネット上には同調の声が上がったが、中には「京山を現役ドラフトに出す余裕なんてあるか?」、「先発一気に抜けるかもだから今オフはキープするのでは」、「今永らが全員残るなら現ドラ放出もあるだろうが…」といった懐疑的なコメントも見られた。
「今オフのDeNAは今季4月7日に国内FA権を取得した石田健大、翌5月19日に国内FA権を取得した上かねてメジャー志望を公言している今永昇太がそれぞれ流出する可能性があります。また、今季からチームに加入しているバウアーも、今季まで3年契約を結んでいた中今年1月に放出したロサンゼルス・ドジャースの年俸負担(約30億円)が無くなる来季以降の契約は不透明な状況です。最大で先発3名を失う展開もあり得ることから、先発要員として使える京山が現役ドラフトにかけられることはないのではと見ているファンも少なくないようです」(野球ライター)
働き場を失っている京山を他球団に出すのか、それとも再び自球団の戦力として運用するのか。三浦監督ら首脳陣は今オフどのような判断を下すだろうか。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
高橋尚成氏の公式YouTubeチャンネルより
https://www.youtube.com/@hisanori_takahashi