注目が集まったのは、「1-3」と巨人2点ビハインドの7回裏2死一、三塁でのこと。ヤクルト先発・小川泰弘は打席の坂本に、フルカウントからワンシームを投じる。しかし、手元が狂ったのか球は坂本の頭部へ向かい、坂本も咄嗟にしゃがんで避けようとしたが右手人差し指付近に球が直撃した。
球審は倒れ込んだ坂本と何か言葉を交わした後に死球を宣告したが、ヤクルト・高津臣吾監督は手ではなくバットに当たったのではないかとリクエストを要求。中継ではリクエスト要求直後、一塁へ進塁した坂本の顔がアップで映ったが、坂本は一塁側の自軍ベンチ方向を見ながら「はぁ?」と口を動かした。
リプレー検証を行った審判団は判定を覆さず死球のままとしたが、ベンチ内に座っていた高津監督は検証結果を伝えた審判団に対し、左手甲を右手で押さえるジェスチャーを交えながら「手? 手に当たってんの?」というように口を動かすなどなおも納得いかない様子を見せていた。
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坂本の表情を受け、ネット上には「坂本が死球疑われてキレてる」、「明らかにはぁ?って言ってるよなこれ」、「危険球投げといて何だその態度はって感じでイラついてるのか」、「坂本は分かるがなんで高津も不貞腐れてるんだ」といった驚きの声が寄せられた。
「今季のヤクルトは23日終了時点で、与死球数がリーグワーストの55個。8月に入ってからは阪神・梅野隆太郎(13日、左尺骨の骨折)、中日・石川昂弥(19日、脳振盪特例措置)をそれぞれ戦線離脱に追い込むなど危険な死球も頻発しています。今回の坂本も避け方次第では頭部死球を受ける可能性も低くはありませんでしたが、謝るどころが逆ギレのような態度を見せたとして高津監督への批判も集まっています」(野球ライター)
坂本は幸いにも負傷交代などはなく最後まで出場を続行したが、一歩間違えれば大怪我のリスクもあっただけに、高津監督のリクエスト要求には思うところがあったようだ。
文 / 柴田雅人