問題となっているのは、「5-3」と広島2点リードの7回表でのこと。この回広島は3番手・栗林良吏が2者連続三振を奪うも、続く青木宣親にカウント「1-2」から投じた154キロストレートが頭部に直撃。地面に倒れ込んだ青木は起き上がることができないまま担架で負傷退場。同時に栗林にも危険球退場が宣告されたため、広島ベンチは急遽中崎をマウンドに送り込んだ。
2死一塁の場面での登板となった中崎は、ここで打席の村上宗隆をカウント「1-2」から投じた148キロストレートで空振り三振に仕留める。一発出れば同点のピンチを無事に切り抜けられたからか、中崎はマウンドを降りる際、右手を下から突き上げるようなガッツポーズを見せた。
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この中崎の姿を受け、ネット上のヤクルトファンからは「なんだ今の中崎の態度は、煽ってんのか」、「味方が頭部死球当てた後にガッツポーズは不謹慎だろ」、「ふざけるな、ちょっとは状況を考えろ」などと批判が上がった。
ただ、こうした批判に対し他ファンからは「青木の件と中崎の投球は無関係だろ」、「中﨑が村上を真剣勝負で抑えてガッツポーズして何が悪いのか」、「中崎が直接当てたわけじゃないのに変な言いがかりつけるな」といった苦言も寄せられている。
試合後の報道によると、ヤクルト・高津臣吾監督は青木の状態について「普通に意識はありました。返事、受け答えもできていました」、「今、病院に行ってます。それ以外のことはちょっとわからない。CT撮ったりはしてるみたいですけど」と説明。
また、頭部死球を当てた栗林が「本当に青木さんにはもちろん、ヤクルト関係者、見ている方々に不快な思いをさせて申し訳ないです。今は青木さんが無事であることを祈ることしかできませんが、申し訳ない気持ちでいっぱいです」と謝罪のコメントを出したことも伝えられている。
文 / 柴田雅人